和田興産株式会社の2024年3月〜5月期の決算内容をお届けします。主力事業の分譲マンション販売が好調に推移し、売上高と利益ともに前年同期比で減少したものの、健全な経営状態を維持しています。今後も同社の安定的な成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 和田興産株式会社
証券コード: E04029
決算期: 2024年2月期
和田興産株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
和田興産株式会社の決算日は毎年2月末日です。第1四半期は3月1日〜5月31日、第2四半期は6月1日〜8月31日、第3四半期は9月1日〜11月30日、第4四半期は12月1日〜2月28・29日となっています。
主な事業
和田興産株式会社の主力事業は分譲マンション販売です。そのほかにも戸建て住宅販売、その他不動産販売、不動産賃貸収入など、不動産に関連する幅広い事業を展開しています。特に分譲マンション販売がメインの事業として位置づけられ、全体の売上高の78.6%を占めています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は10,981百万円で前年同期比75.4%の減少となりました。一方で営業利益は1,252百万円、経常利益は1,006百万円、四半期純利益は686百万円と、利益面でも前年同期比で減少しています。利益率としては、営業利益率11.4%、経常利益率9.2%、四半期純利益率6.2%となっています。
売上・利益の推移
和田興産株式会社の直近の売上高は2024年2月期が38,826百万円、経常利益は3,820百万円、当期純利益は2,639百万円となっています。前年同期と比べると、売上高は5.2%減、経常利益は14.8%減、当期純利益は11.9%減とやや減少傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
和田興産株式会社の2024年5月31日時点の総資産は106,174百万円で、前事業年度末比4,945百万円増加しています。負債総額は75,400百万円で、前事業年度末比4,829百万円増加しています。純資産は30,774百万円で、前事業年度末比115百万円増加しています。
資産の部
総資産の増加は、主に仕掛販売用不動産が2,219百万円増加したことと、販売用不動産が1,712百万円増加したことによるものです。現金及び預金も621百万円増加しています。
負債の部
負債の増加は、主に長期借入金(1年内返済予定分含む)が6,204百万円増加したことと、短期借入金が962百万円増加したことによるものです。一方で、前受金が3,171百万円減少しています。
純資産の部
純資産の増加は、主に四半期純利益686百万円の計上によるものですが、剰余金の配当377百万円や自己株式の取得203百万円もありました。
ROAとROE
和田興産株式会社のROA(総資産経常利益率)は9.5%、ROE(自己資本当期純利益率)は8.9%となっています。ROAは前年同期と同水準を維持し、ROEは前年同期比で3.1ポイント低下しています。これは純利益の減少によるものです。今後はさらなる収益力の向上が課題となっています。
キャッシュフロー
和田興産株式会社の2024年2月期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローは4,524百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは1,739百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは1,274百万円の支出となっています。全体として1,511百万円の収入となり、手元流動性は着実に積み上がっていると言えるでしょう。
配当の支払額
和田興産株式会社の2024年2月期の年間配当金は1株当たり60円でした。第1四半期では1株当たり34円の期末配当を実施しています。今後も安定配当を維持していく方針のようです。
今後の展望
和田興産株式会社は、分譲マンション販売を中心とした事業を展開しており、今後も堅調な需要を見込んでいます。一方で、建築コストの高止まりや金融政策の動向など、外部環境の変化にも注意を払う必要があります。引き続き、安定的な収益の確保と財務体質の強化に努めていくことが重要だと考えられます。
編集部のまとめ
和田興産株式会社の2024年3月〜5月期の決算は、分譲マンション販売が好調に推移したものの、全体としては売上高と利益が前年同期比で減少しました。しかし、健全な財務体質を維持しており、今後も安定的な成長が期待できます。同社の業績動向と配当の推移に注目が集まりそうです。
和田興産株式会社の決算日や配当についてまとめました。
和田興産株式会社の決算日は毎年2月末日で、第1四半期は3月1日〜5月31日となっています。また、同社の年間配当金は1株当たり60円で、第1四半期では1株当たり34円の期末配当を実施しました。今後も安定配当を続けていく方針のようです。