サンフロンティア不動産株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は62,258百万円で前年同期比で17.4%減少したものの、営業利益は14,163百万円と高い水準を維持しました。主力の不動産再生事業が引き続き業績を牽引しており、不動産サービス事業やホテル・観光事業も好調でした。今後も新型コロナウイルス感染症の影響を注視しつつ、不動産開発や海外展開、ホテル運営の拡大などに積極的に取り組んでいく方針です。
企業情報
企業名: サンフロンティア不動産株式会社
証券コード: E04031
決算期: 3月期
サンフロンティア不動産株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サンフロンティア不動産株式会社の決算日は3月31日です。通常、5月中旬に年度決算の報告書を公表し、6月下旬に定時株主総会を開催しています。また、11月中旬に第2四半期決算を、2月中旬に第3四半期決算を公表しています。
主な事業
サンフロンティア不動産株式会社は、不動産再生事業、不動産サービス事業、ホテル・観光事業を主力事業として展開しています。不動産再生事業では、中古ビルの取得から再生、販売までを一貫して手がけ、安定収益の確保を目指しています。不動産サービス事業では、プロパティマネジメントや賃貸仲介、滞納賃料保証などのサービスを提供し、ビルオーナーのニーズに寄り添っています。ホテル・観光事業では、自社開発のホテルの運営や分譲型ホテルコンドミニアムの企画・開発に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高62,258百万円、営業利益14,163百万円、経常利益13,902百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益9,744百万円となりました。売上高は前年同期比で17.4%減少しましたが、利益率は高水準を維持しています。特に不動産再生事業の利益率が30%超と大変高く、同事業の業績がグループ全体を牽引しています。
売上・利益の推移
サンフロンティア不動産の過去3年間の業績推移を見ると、売上高は82,777百万円から62,258百万円へと減少傾向にありますが、経常利益は14,722百万円から13,902百万円とほぼ横ばいで推移しています。不動産再生事業の高収益性が全社の収益力を支えており、事業ポートフォリオの適正化を進めることで、安定した業績を維持できていると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は172,493百万円となっています。流動資産では現金及び預金が49,743百万円、棚卸資産(販売用不動産、仕掛販売用不動産など)が91,483百万円と大きな割合を占めています。固定資産では有形固定資産が20,943百万円となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が145,160百万円、固定資産が27,333百万円となっています。流動資産の中では、不動産開発事業に使われる棚卸資産(販売用不動産、仕掛販売用不動産など)が91,483百万円と大きな割合を占めています。固定資産では、有形固定資産が20,943百万円となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が21,524百万円、固定負債が58,430百万円となっています。流動負債の中では、短期借入金が1,085百万円、1年内返済予定の長期借入金が10,863百万円となっています。固定負債では、長期借入金が46,413百万円と大きな割合を占めています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が87,744百万円、その他の包括利益累計額が898百万円、非支配株主持分が3,866百万円となっています。自己資本比率は51.4%と健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
サンフロンティア不動産のROA(総資産経常利益率)は8.1%、ROE(自己資本当期純利益率)は11.8%となっています。いずれも高い水準を維持しており、特に不動産再生事業の高収益性が全社の収益力を支えています。今後も資本効率の向上に努め、持続的な企業価値の向上を目指していく方針です。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが12,409百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△4,559百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが△63百万円のマイナスとなっています。不動産開発事業の収益が安定して推移したことから、営業活動によるキャッシュ・フローが大幅なプラスとなっています。
配当の支払額
サンフロンティア不動産は、年2回の配当を実施しています。2023年度の中間配当は1株当たり26円、期末配当は1株当たり25円を予定しており、年間配当金は1株当たり51円となる見通しです。安定的な配当政策を継続することで、株主還元にも力を入れていきます。
今後の展望
サンフロンティア不動産は、引き続き不動産再生事業を中核に据えながら、不動産サービス事業とホテル・観光事業の成長にも注力していく方針です。特に、ホテル・観光事業では、分譲型ホテルコンドミニアムの開発やM&Aも検討するなど、事業規模の拡大を目指しています。また、ベトナムでの海外展開も加速させ、グローバル展開の強化にも取り組んでいきます。持続的な収益力の向上と、ESG経営の推進により、中長期的な企業価値の向上を図っていく考えです。
編集部のまとめ
サンフロンティア不動産は、不動産再生事業を中核に据えつつ、不動産サービス事業とホテル・観光事業の成長にも注力しています。特に不動産再生事業の高収益性が全社の収益力を支えており、ROA、ROEともに高水準を維持しています。今後はホテル事業の拡大やグローバル展開の強化などにも取り組み、中長期的な企業価値の向上を目指していきます。株主還元についても、安定的な配当政策を継続することで、株主の期待に応えていくことが期待されます。
サンフロンティア不動産株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サンフロンティア不動産の決算日は3月31日で、年2回の配当(中間配当と期末配当)を実施しています。2023年度の年間配当金は1株当たり51円の予定です。安定的な配当政策を維持しつつ、不動産再生事業を中心に事業基盤の強化と収益力の向上にも取り組んでいる点が特徴的です。今後もESG経営の推進と中長期的な企業価値の向上に期待が寄せられています。