株式会社FJネクストホールディングスの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。分譲マンション事業や不動産管理事業などの好調な業績により、売上高は前年同期比15.8%増加の662億95百万円、経常利益も同26.3%増加の54億52百万円と順調な成長を遂げています。
企業情報
企業名: 株式会社FJネクストホールディングス
証券コード: 8350
決算期: 3月期
株式会社FJネクストホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社は3月期決算を行っており、第3四半期決算は12月期末の決算報告となります。第4四半期の決算は2024年5月頃の発表を予定しています。
主な事業
同社グループは、主力事業である不動産開発事業のほか、不動産管理事業、建設事業、旅館事業などを展開しています。中でも首都圏を中心とした分譲マンション開発が大きな柱で、ブランド「ガーラマンション」の販売が好調に推移しています。
今期の業績と利益率は?
第3四半期累計の売上高は662億95百万円、営業利益は54億53百万円と、前年同期比で二桁の増収増益を達成しました。売上高営業利益率は前年同期の7.6%から8.2%に改善しており、収益性の向上がみられます。
売上・利益の推移
直近3年の業績を見ると、売上高は2022年3月期の846億88百万円から第3四半期の662億95百万円へと増加基調にあります。経常利益も82億19百万円から54億52百万円へと堅調に推移しています。価格上昇や需要動向の好転を受けて、収益力の向上が続いています。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年12月末時点の総資産は905億61百万円となり、前期末比16億22百万円増加しました。一方、負債合計は254億44百万円と4億71百万円減少しており、健全な財務体質を維持しています。
資産の部
流動資産が782億7百万円と増加しており、主な要因は仕掛販売用不動産の増加によるものです。一方、固定資産は123億54百万円と横ばいとなっています。
負債の部
流動負債が107億49百万円と減少しており、1年内返済予定の長期借入金の減少が主因です。固定負債は146億94百万円と増加しており、長期借入金が増加したことが背景にあります。
純資産の部
純資産合計は651億17百万円となり、前期末比20億94百万円増加しました。自己資本比率も71.9%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROAは前期の6.5%から当期6.0%に低下しましたが、高い水準を維持しています。一方でROEは前期の9.1%から当期8.8%と若干低下しています。これは自己資本が増加したことにより、株主資本利益率が低下したためです。
キャッシュフロー
同社は四半期キャッシュ・フロー計算書を開示していないため、詳細な推移は不明ですが、営業活動によるキャッシュインフローが堅調に推移しているものと見られます。これにより、健全な財務基盤を維持できているものと考えられます。
配当の支払額
同社は年2回の配当を実施しており、第2四半期末と期末に1株当たり24円の配当を行っています。 2023年3月期の年間配当は1株当たり48円となります。今後も安定的な配当が期待できる企業です。
今後の展望
同社は分譲マンションを中心としたこれまでの事業ドメインに加え、ファミリー層向け商品「ガーラ・レジデンス」の開発にも注力しています。首都圏の住宅需要は引き続き堅調であり、今後も販売戸数の増加や利益率の向上が見込まれます。また、不動産管理事業の強化や新規事業の育成にも期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社FJネクストホールディングスは、首都圏を中心とした分譲マンション事業を中核に、不動産管理事業や建設事業などを展開する総合不動産企業です。直近の業績は好調で、売上高や利益の増加が続いています。健全な財務体質を維持しつつ、ブランド力強化や新規事業開発にも注力しており、今後の成長が期待される企業といえるでしょう。
株式会社FJネクストホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社は3月期決算を行っており、直近の2023年12月期第3四半期決算では、売上高662億95百万円、経常利益54億52百万円と、前年同期比で二桁の増収増益を達成しました。また、1株当たり年間配当は48円と、安定的な株主還元を行っています。今後も分譲マンション事業を中心に、業績と収益性の向上が期待できる企業です。