財務諸表から分かる株式会社ランドビジネスの業績が良好だと言えそうですね。不動産関連事業を中心に高い収益性を維持しており、新しい服飾事業の立ち上げも順調に進んでいるようです。今後もさらなる成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社ランドビジネス
証券コード: 89440
決算期: 2023年9月30日
株式会社ランドビジネスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ランドビジネスの決算日は9月30日です。毎年10月から翌年9月までが1会計年度で、その第1四半期の決算が今回のものとなります。
主な事業
株式会社ランドビジネスは、不動産関連事業、外食事業、そして新たに服飾事業の3つを主要事業としています。不動産関連事業では、オフィスビルやマンションの賃貸管理を行い、外食事業では飲食店の運営を、サービス事業では婦人服の企画・製造・販売を手掛けています。これらの事業を通じて、安定した収益基盤を築いています。
今期の業績と利益率は?
今期の連結売上高は1,212百万円と前年同期比で6.2%増と好調でした。一方で、営業損失は204百万円となりましたが、これはのれんの減損損失を計上したことが主な要因です。にもかかわらず、親会社株主に帰属する四半期純利益は279百万円と黒字化しており、安定的な収益力を維持できています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は概ね4,500百万円前後で推移しており、経常損失も472百万円前後と一定の水準を保っています。ただし、四半期ごとの変動はあり、今回の第1四半期は売上高が上昇したものの経常損失が拡大しています。今後の業績動向に注目が集まります。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ランドビジネスの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が53,077百万円、負債合計が34,206百万円、純資産が18,871百万円となっています。前期末から資産が799百万円減少、負債が952百万円減少、純資産が152百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が10,712百万円から9,093百万円に減少し、一方で商品及び製品が227百万円から1,037百万円に増加しました。これは、新たに連結子会社化した株式会社フランドルの影響によるものと考えられます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が23百万円から987百万円に増加し、未払法人税等が222百万円から1,052百万円に増加しています。これらは事業の拡大に伴う運転資金の増加によるものです。一方で、社債が4,618百万円から3,785百万円、長期借入金が24,578百万円から23,288百万円に減少しており、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が11,119百万円から11,280百万円に増加しており、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものです。自己資本比率も35.6%と財務の健全性が維持されています。
ROAとROE
ROA(資産収益率)は前年同期比で2.0ポイント上昇し、2.0%となりました。一方でROE(自己資本利益率)は前年同期比で16.1ポイント上昇し、5.8%となっています。これは、資産効率の改善と自己資本の充実により、株主価値を高めているためです。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローに関しては、営業活動によるキャッシュ・フローが120百万円のプラスとなっています。これは、税金等調整前四半期純利益の計上によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが108百万円のマイナスとなっており、事業投資に資金が使われています。また、財務活動によるキャッシュ・フローが1,631百万円のマイナスとなっており、借入金の返済や配当金の支払いに資金が使われています。
配当の支払額
株式会社ランドビジネスは、1株当たり6円の配当を実施しています。前年同期と同額の配当で、利益剰余金の積み上げと株主還元のバランスを取っていると言えるでしょう。
今後の展望
株式会社ランドビジネスは、不動産関連事業の安定収益と、外食事業や服飾事業の成長によってさらなる業績拡大を目指しています。特に服飾事業では、婦人服ブランド「フランドル」を新たに連結子会社化したことで、製造から販売までの一貫体制が強化されるでしょう。今後の事業の拡大と収益改善に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社ランドビジネスは、不動産賃貸事業を中心に安定した収益基盤を築いている企業です。今期は新たに服飾事業に参入し、収益の多角化を図っています。また、自己資本比率の改善やROAとROEの向上など、財務の健全性も高まっています。今後も安定成長が期待できる企業と言えるでしょう。
株式会社ランドビジネスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ランドビジネスの決算日は9月30日で、毎年10月から翌年9月までが1会計年度となります。また、1株当たり6円の配当を実施しており、株主還元も行っています。今後も安定成長を続け、株主価値の向上に努めていくと期待できます。