グランディハウス株式会社の最新決算報告が発表されました。同社は戸建て分譲住宅の開発・販売を主要な事業としており、新築住宅販売が業績の柱となっています。足元では、首都圏での販売が堅調に推移している一方、北関東地域の需要減少の影響を受け、全体の収益は減少傾向にありますが、中長期的な成長の実現に向けて、事業基盤の強化に取り組んでいます。
企業情報
企業名: グランディハウス株式会社
証券コード: 89990
決算期: 2023年3月期
グランディハウス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
グランディハウス株式会社の決算は、年に4回行われています。年度末の3月31日が決算日で、決算報告書は翌年2月に提出されます。今回の四半期報告は、2023年3月期第3四半期の決算情報です。
主な事業
グランディハウス株式会社の主な事業は、戸建て分譲住宅の開発・販売です。中古住宅の売買仲介やリフォーム、建築資材の販売、不動産賃貸事業なども手掛けており、グループ全体で住宅に関するさまざまなサービスを提供しています。近年は、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅の供給拡大にも注力しており、環境配慮型の商品開発にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が375億2百万円、営業利益が7億81百万円、経常利益が5億86百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が3億14百万円と、前年同期に比べて大幅に減少しています。利益率も低下傾向にあり、厳しい経営環境が続いています。
売上・利益の推移
グランディハウス株式会社の売上高と利益の推移を見てみると、売上高は近年拡大基調にあるものの、利益は横ばいまたは減少傾向にあります。これは主に、住宅分譲価格の高騰や材料費の高騰などによるコスト上昇の影響が大きいためです。今後は、利益率の改善に向けて、コスト管理の強化や新しい収益源の開拓などに取り組む必要があると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
グランディハウス株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が758億33百万円と前期末に比べて31億88百万円増加しています。これは主に、不動産販売事業のエリア拡大に伴う分譲用地の取得や分譲住宅の在庫増加が要因です。一方、負債は増加して510億4百万円となっており、自己資本比率は32.7%と前期末から3.3ポイント低下しています。
資産の部
総資産の増加の主な要因は、分譲用地の取得や分譲在庫の増加によるものです。現金・預金も84億44百万円と前期末に比べて17.5%増加しています。
負債の部
負債は、借入金の増加により45億55百万円増加しています。主に分譲事業の用地取得などに伴う運転資金の調達が背景にあります。
純資産の部
純資産は、自己株式の取得や株主配当金の支払いなどにより13億66百万円減少し、248億29百万円となっています。自己資本比率は32.7%と前期末より3.3ポイント低下しています。
ROAとROE
グランディハウス株式会社のROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)を見ると、ROAは1.3%、ROEは6.3%となっています。前年同期と比べて大幅に低下しており、収益性の悪化が見られます。これは、主に住宅需要の減少や価格競争の激化などの影響によるものと考えられます。今後は、収益力の改善に向けた施策が重要となってくるでしょう。
キャッシュフロー
グランディハウス株式会社のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっています。これは、主に分譲在庫の増加による資金の流出が大きいためです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローもマイナスとなっており、事業拡大に向けた設備投資などが行われていることがわかります。今後は、キャッシュ・フローの改善に向けた取り組みが重要になってくると考えられます。
配当の支払額
グランディハウス株式会社は、1株当たり32円の期末配当を行う予定です。前期と同額の配当率を維持しており、株主還元に一定の配慮がなされていると言えます。今後も、安定的な配当の実現に向けて、収益力の向上に取り組んでいくことが重要になるでしょう。
今後の展望
グランディハウス株式会社は、新築住宅販売事業の持続的な成長と住宅ストック事業の規模拡大、サステナビリティ(ESG)課題への対応強化を中期的な経営課題として掲げています。住宅需要の変化に柔軟に対応しながら、収益力の向上と企業価値の向上に取り組んでいくことが期待されます。
編集部のまとめ
グランディハウス株式会社は、戸建て分譲住宅を中心とした住宅関連事業を展開する大手企業です。足元では、住宅市場の低迷により業績が減少傾向にありますが、中長期的な成長に向けて、事業基盤の強化や新商品の開発に取り組んでいます。ESG課題への対応も進めており、環境配慮型の商品供給などにも注力しています。今後の業績回復と企業価値の向上に期待が高まります。
グランディハウス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
グランディハウス株式会社の決算は年に4回行われ、決算日は3月31日です。直近の2023年3月期第3四半期決算では、売上高375億2百万円、経常利益5億86百万円と減収減益となりました。一方で、1株当たり32円の配当を実施する予定で、株主還元にも配慮しています。今後の事業拡大と収益力向上に期待が高まります。