東武鉄道株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。営業収益は466,718百万円と前年同期比4.3%増加し、営業利益は61,406百万円と大幅な増益となりました。業績好調に支えられ、親会社株主に帰属する四半期純利益は40,914百万円と44.7%増加しています。
企業情報
企業名: 東武鉄道株式会社
証券コード: 90010
決算期: 2023年3月期
東武鉄道株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東武鉄道の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に行われています。四半期報告書は2月14日に提出されます。
主な事業
東武鉄道は運輸事業、レジャー事業、不動産事業、流通事業などを展開しています。鉄道事業では東京から栃木県、群馬県などへ路線を持ち、スカイツリーやホテルなどのレジャー施設、不動産開発なども手がけています。東京を中心とした関東圏で幅広い事業活動を展開している総合インフラ企業です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は営業収益466,718百万円、営業利益61,406百万円となりました。前年同期比で収益は4.3%増収、営業利益は35.1%増益と好調な業績となっています。経常利益も60,335百万円と大幅な増益で、親会社株主に帰属する四半期純利益は40,914百万円と44.7%増と非常に良好な決算結果となりました。
売上・利益の推移
東武鉄道は2023年3月期の通期業績で営業収益614,751百万円、営業利益33,300百万円を計画しています。当第3四半期の実績は通期計画を上回る水準で推移しており、引き続き好調な業績が期待できそうです。特に鉄道事業やホテル、スカイツリーなどのレジャー事業が好調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
東武鉄道の資産は1,723,847百万円と前期末比0.8%減少しています。一方で負債は1,200,912百万円と前期末比4.5%減少しており、純資産は522,934百万円と8.8%増加しています。自己資本比率も30.0%と堅調な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では現金及び預金が69,255百万円から38,054百万円に減少しています。一方で有形固定資産は1,393,848百万円から1,390,427百万円と微減となっています。
負債の部
負債の部では有利子負債が578,752百万円から562,611百万円に減少しており、安定的な財務体質を維持しています。
純資産の部
純資産は480,575百万円から522,934百万円に増加しており、自己資本比率も前期末の27.3%から30.0%に上昇しています。利益の積み上げにより、堅固な財務基盤を築いています。
ROAとROE
東武鉄道のROAは前期末の2.7%から3.5%に上昇しており、ROEも前期末の6.5%から7.8%に改善しています。業績好調に伴い収益性が向上していることが分かります。今後も収益力の強化により、ROA、ROEのさらなる改善が期待できそうです。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は不明です。ただし、有利子負債の減少が進んでいることから、安定したキャッシュ・ポジションを維持できていると考えられます。
配当の支払額
東武鉄道は2023年6月に1株当たり15円、2023年12月に1株当たり25円の配当を実施しました。この結果、年間配当金は40円となり、前期の35円から増配となっています。業績好調を反映し、株主還元を強化しています。
今後の展望
東武鉄道は「事業構造改革と事業推進体制の再編の着実な実行」、「事業環境の回復傾向を捉えた収益拡大」を重点課題に掲げており、引き続き業績回復に注力していきます。特に鉄道事業やレジャー事業の収益拡大が期待されます。今後も安定した成長が期待できる企業として注目されています。
編集部のまとめ
東武鉄道の2023年12月期第3四半期決算は、営業収益、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益のいずれも過去最高を更新するなど、非常に良好な業績となりました。収益性の向上や財務体質の改善などから、中長期的な企業価値の向上が期待できます。引き続き、鉄道事業やレジャー事業を中心に、強みを生かした事業展開が注目されます。
東武鉄道株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東武鉄道の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に行われ、四半期報告書は2月14日に提出されます。配当は年2回、6月と12月に行われており、当期は1株当たり40円の配当を実施しています。また、自己資本比率も30.0%と財務体質も安定しており、今後の業績拡大が期待できる企業と言えます。