京成電鉄株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。好調な業績と事業の拡大が注目されます。鉄道や不動産、レジャーなど、幅広い事業展開を行っている京成電鉄。今期は新型コロナウイルス感染症の影響が和らぎ、営業収益が前年同期比19.9%増加し、経常利益も大幅に増加しました。今後の事業の成長が期待されます。
企業情報
企業名: 京成電鉄株式会社
証券コード: E04091
決算期: 2023年3月31日期(第181期)
京成電鉄株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
京成電鉄株式会社の決算日は3月31日です。決算発表は5月下旬に行われます。今回発表された2023年12月期第3四半期決算は、2023年4月1日から2023年12月31日までの9ヶ月間の業績となります。
主な事業
京成電鉄は運輸業や不動産業、レジャー・サービス業、流通業など、幅広い事業を展開しています。鉄道事業を中心に、バス事業やタクシー事業、ショッピングセンターの運営、ホテルなどの事業を手がけています。首都圏を中心に、主に千葉県に事業基盤を持っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、営業収益が2,226億円と前年同期比19.9%増加しました。営業利益は238億円と大幅に増加し、前年同期比181.4%の増加となりました。経常利益は455億円と124.3%増加しており、高い収益性を示しています。
売上・利益の推移
京成電鉄の売上高は、2022年3月期から2023年12月期第3四半期にかけて増加傾向にあります。営業利益も2022年3月期の82億円から、2023年12月期第3四半期には238億円と大幅に改善しています。新型コロナウイルス感染症の影響が和らぎ、事業が順調に回復してきているといえます。
四半期連結貸借対照表について
京成電鉄の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は前期末比384億円増加の1兆40億円となっています。これは持分法適用会社株式の増加によるものです。一方、負債合計は前期末比34億円増加の5,580億円となっており、有利子負債が増加しています。純資産合計は前期末比350億円増加の4,459億円と、財務基盤が強化されています。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が6,453億円、投資有価証券が2,234億円と大きな割合を占めています。キャッシュや受取手形、たな卸資産なども含まれています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が1,403億円、社債が1,204億円となっています。短期借入金や未払金、退職給付に係る負債なども含まれています。
純資産の部
純資産の部は4,459億円で、自己資本比率は42.7%となっています。利益剰余金の積み上げにより、財務体質が強化されています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は4.5%、ROE(自己資本利益率)は8.3%となっています。前年同期から改善しており、経営効率が向上してきていると言えます。資産効率の向上と自己資本の活用が進んでいることが分かります。
キャッシュフロー
キャッシュフロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは249億円の収入超過となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは301億円の支出超過となっています。これは主に鉄道施設の改良工事や不動産の取得などによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは28億円の支出超過となっています。全体としては現金及び現金同等物の減少となりました。
配当の支払額
京成電鉄は、2023年6月期に1株当たり11.50円の中間配当、12月期に13.00円の期末配当を行っています。前期と比べ配当金は増加しており、株主還元を強化しています。
今後の展望
京成電鉄は、2022年から2024年度までの中期経営計画「D1プラン」に取り組んでいます。コロナ禍からの回復と、長期的な成長に向けた施策を進めています。鉄道事業では運行の効率化や設備投資を進め、不動産事業では賃貸物件の拡大などに注力しています。今後も幅広い事業展開で、企業価値の向上が期待されるといえるでしょう。
編集部のまとめ
京成電鉄の2023年12月期第3四半期決算は、好調な業績となりました。鉄道をはじめ、不動産や流通、レジャーなど、幅広い事業で収益性が改善しています。今後も中期経営計画に沿って、事業の拡大と収益力の向上を目指していくものと期待されます。株主還元の強化にも取り組んでおり、京成電鉄の今後の成長が期待できそうです。
京成電鉄株式会社の決算日や配当についてまとめました。
京成電鉄の決算日は3月31日で、決算発表は5月下旬に行われます。配当は中間配当11.50円、期末配当13.00円と、前期比で増配となっています。京成電鉄は事業の拡大と収益力の向上に取り組んでおり、株主還元も強化されています。