富士急行株式会社の2023年4月1日から2023年12月31日までの2023年度第3四半期決算が発表されました。旅行需要の回復に加え、訪日外国人客の増加が同社の業績を押し上げた結果となりました。
企業情報
企業名: 富士急行株式会社
証券コード: 4093
決算期: 3月
富士急行株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
富士急行株式会社の決算期は3月31日です。決算発表は4月と6月の年2回となっており、第3四半期の業績は2月に発表されます。
主な事業
富士急行株式会社は主に運輸業、不動産業、レジャー・サービス業を手がけています。運輸業には鉄道事業、バス事業、索道事業、ハイヤー・タクシー事業、船舶運送事業が含まれます。不動産業には売買・仲介斡旋事業、賃貸事業、別荘地管理事業が、レジャー・サービス業には遊園地事業、ホテル事業、ゴルフ・スキー事業などが属しています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の業績は大幅な増収増益となりました。営業収益は前年同期比22.4%増の39,027,403千円、営業利益は同124.1%増の7,203,088千円と好調でした。各事業で積極的な営業活動を行うとともに経営の効率化を図り、訪日外国人客の需要拡大を取り込んだことが奏功しました。
売上・利益の推移
富士急行株式会社は過去3年間で売上高は39,027,403千円、営業利益は7,203,088千円と大幅に拡大してきました。新型コロナ禍での落ち込みを脱し、経済活動の正常化に伴い業績が回復に向かっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表では、総資産は100,024,612千円となっています。前期末から722,363千円減少しましたが、自己資本比率は30.6%と良好な水準を維持しています。
資産の部
流動資産は34,107,589千円で、現金及び預金が前期末から約9億円減少しましたが、その他の項目は概ね横ばいでした。固定資産は65,892,814千円と前期末から約1.3億円減少しています。
負債の部
負債合計は68,378,738千円と前期末から5,584,204千円減少しました。借入金が約60億円減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は31,645,873千円で、前期末から4,861,841千円増加しました。利益剰余金の増加により、自己資本比率は30.6%となっています。
ROAとROE
2023年度第3四半期のROAは7.0%、ROEは16.3%となっています。前年同期と比べROAは2.3ポイント、ROEは7.2ポイント上昇しており、収益性の改善が進んでいます。営業利益率の上昇や資産効率の向上などが背景にあります。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは減少基調にあります。営業活動によるキャッシュ・フローは5,890,526千円の収入となりましたが、投資活動によるキャッシュ・フローは2,206,349千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは5,572,104千円の支出となっています。借入金の返済などにより現金が減少しています。
配当の支払額
2023年6月の定時株主総会で1株当たり15円の配当が決議されました。前期比で5円増配となっており、業績の改善を受けて株主還元も強化されています。
今後の展望
富士急行株式会社は訪日外国人客の需要取り込みや経営の効率化を進めることで、2024年3月期の業績は増収増益を見込んでいます。一方で物価上昇やエネルギー価格の高騰など先行き不透明な要因もあり、今後の動向には注意が必要です。
編集部のまとめ
富士急行株式会社は新型コロナ禍からの回復基調にあり、訪日外国人客の利用増加などを背景に2023年度第3四半期は大幅増収増益を果たしました。借入金の返済も進み財務体質も改善傾向にあります。今後の課題は原材料価格の高騰への対応ですが、着実な業績向上が期待できる企業といえるでしょう。
富士急行株式会社の決算日や配当についてまとめました。
富士急行株式会社の決算期は3月31日で、年2回の決算発表が行われています。2023年度第3四半期は大幅な増収増益、1株当たり配当は15円と前期より5円増配されました。訪日外国人客の需要取り込みや経営効率化が功を奏し、今後も業績の継続的な改善が期待されます。