秩父鉄道株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました!収益性が向上し、営業利益や純利益が大幅に改善したようですね。新型コロナの影響が和らいだことで、旅客、貨物そして不動産事業など、各セグメントが好調に推移しているのが分かります。今後は、地域活性化を目指す施策に注目が集まりそうです。秩父鉄道の更なる飛躍に期待が高まります。
企業情報
企業名: 秩父鉄道株式会社
証券コード: E04136
決算期: 2023年3月期
秩父鉄道株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
秩父鉄道は3月決算の企業です。第3四半期決算は2023年12月31日時点の業績を発表しています。その後、2024年2月9日に四半期報告書を提出しました。
主な事業
秩父鉄道は、鉄道事業を中核とする企業です。鉄道事業のほかにも、不動産事業、観光事業、卸売・小売業などの事業を展開しています。特に人気の高い長瀞ラインくだりや宝登山ロープウェイなどの観光事業が注目を集めています。また、沿線エリアの魅力を最大限に引き出す取り組みにも期待が寄せられています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は大幅な改善が見られました。営業収益は前年同期比6.5%増の3,808百万円、営業利益は194百万円の損失から140百万円の利益に好転しています。経常利益も146百万円と大幅な黒字転換を果たしています。これにより、親会社株主に帰属する四半期純利益も333百万円となり、前年同期の318百万円の損失から大幅な改善となりました。
売上・利益の推移
売上高は、新型コロナ禍の影響が和らぐ中で徐々に回復傾向にあります。第3四半期累計では3,808百万円と前年同期比6.5%増加しています。利益面でも、営業利益、経常利益ともに黒字化し、前年同期の損失から大幅に改善されています。今後も収益力の向上に期待が高まります。
四半期連結貸借対照表について
秩父鉄道の財務状況は、着実な改善が見られます。純資産は5,153百万円と前期末から123百万円増加しており、自己資本比率も31.1%と堅調な水準を維持しています。一方で、有利子負債は4,519百万円と高水準ですが、今後の事業展開に必要な資金を確保できる状況にあると言えます。
資産の部
総資産は16,539百万円と前期末から414百万円減少しています。流動資産は1,854百万円と増加したものの、固定資産が減少したことが主な要因です。現金及び預金が増加した一方で、投資有価証券の売却などによる減少がありました。
負債の部
負債総額は11,385百万円と前期末から538百万円減少しています。有利子負債が4,519百万円と一定の水準を維持しつつ、その他の負債も圧縮されてきています。
純資産の部
純資産は5,153百万円と前期末から123百万円増加しました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などによるものです。自己資本比率は31.1%と、一定の財務的な健全性を確保しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前年同期の-0.9%から2.0%に上昇し、ROE(自己資本利益率)も前年同期の-6.3%から6.5%に大幅に改善しています。これは、営業利益や純利益の増加を背景に、総資産や自己資本の効率的な活用が進んでいることを示しています。今後も収益力の向上とバランスシートの健全化が期待されます。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローについては詳細な情報が開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは順調に増加していると考えられます。一方で、投資活動では固定資産の取得などがあり、財務活動では借入金の返済などがあったと推測されます。今後、営業キャッシュ・フローの改善が期待されます。
配当の支払額
秩父鉄道は、現時点では配当を実施していません。財務体質の改善を優先し、内部留保の確保に努めているものと考えられます。今後の業績回復と財務状況の改善を踏まえ、適切な時期に配当の検討がなされると期待されます。
今後の展望
秩父鉄道は、地域活性化への貢献を目指しており、観光事業の強化や沿線開発などに注力しています。「花園IC拠点整備プロジェクト」の推進により、交流人口の増加と収益力の向上が期待されます。また、不動産事業の強化や、グループ全体の経営効率化にも取り組んでいくとのことです。今後の成長に大きな期待が寄せられています。
編集部のまとめ
秩父鉄道の2023年度第3四半期決算は、新型コロナ影響の緩和に伴い収益性が大幅に改善しました。営業利益、経常利益ともに黒字化し、純利益も大幅な増加となりました。財務面でも、有利子負債の削減や自己資本比率の改善など、健全化が進んでいます。今後は、地域活性化に向けた観光事業の強化や不動産事業の伸長が期待されます。秩父鉄道の持続的な成長に期待が高まっています。
秩父鉄道株式会社の決算日や配当についてまとめました。
秩父鉄道は3月決算の企業で、第3四半期決算は2023年12月31日時点の業績を発表しています。また、現時点では配当は実施していませんが、今後の業績回復と財務状況の改善を踏まえ、配当の検討が期待されます。