株式会社ロジネットジャパンの直近の決算が公開されました。2023年12月期第3四半期決算は、売上高は前年同期比2.2%増の565億円、営業利益は前年同期比13.3%減の28億円となっています。人件費の増加などが影響していますが、大手取引先の取り扱い数量増加や料金改定などにより増収を確保しています。
企業情報
企業名: 株式会社ロジネットジャパン
証券コード: E04232
決算期: 3月期
株式会社ロジネットジャパンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
ロジネットジャパンは3月決算の企業です。毎年3月末が会計年度末で、5月に有価証券報告書の提出、6月に定時株主総会が開催されます。また、11月頃には第2四半期の決算発表を行っています。
主な事業
ロジネットジャパンは、主に物流事業を手掛けています。北海道、東日本、西日本の3つの地域を基盤としており、トラック輸送、倉庫保管、引越サービスなどの物流サービスを提供しています。近年は、環境にも配慮した新サービス「DDロジ」の販売拡大にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高565億円、営業利益28億円となっています。前年同期比では売上高は2.2%の増加、営業利益は13.3%の減少となっています。人件費の増加などがコストアップにつながったものの、需要の底堅さから増収を維持できています。
売上・利益の推移
ロジネットジャパンは、近年着実に売上高、利益を伸ばしてきました。2023年3月期の売上高は728億円、営業利益は38億円と過去最高を更新しています。物量の減少や人件費の上昇など課題はありますが、堅調な業績を維持できています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表では、資産合計363億円、負債合計160億円、純資産202億円となっています。前期末から資産が8億円増加し、負債が4億円減少しています。自己資本比率は55.1%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、投資有価証券の時価評価額の増加などにより資産合計が増加しています。現金・預金は694百万円、受取債権は10,790百万円となっています。
負債の部
負債の部では、借入金の返済により160億円まで減少しています。支払債務や未払法人税などが主な負債です。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金の増加により202億円まで拡大しています。自己資本比率は55.1%と財務的な健全性も高い水準にあります。
ROAとROE
ロジネットジャパンのROA(総資産経常利益率)は7.7%、ROE(自己資本利益率)は8.6%となっています。前期と比べてROAは低下しているものの、依然として高い水準を維持しています。将来的な成長投資も見据えつつ、バランスの取れた経営が行われています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移しています。一方、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっているため、全体としてはほぼ横ばいの水準となっています。財務の健全性を維持しつつ、適切な投資も行っていることが分かります。
配当の支払額
2023年3月期の年間配当金は1株当たり135円、2023年12月期第2四半期の中間配当は60円となっています。自己資本比率が高く、安定した業績を維持しているため、株主還元にも積極的に取り組んでいます。
今後の展望
ロジネットジャパンは、ドライバー不足などの課題に対応しつつ、新サービス「DDロジ」の拡販など、物流の効率化に寄与する取り組みを進めていく方針です。人件費増加などのコスト上昇要因はありますが、従業員の処遇改善などにも注力することで、事業基盤の強化を目指しています。引き続き、持続的な成長と収益性の向上に努めていくと期待されます。
編集部のまとめ
ロジネットジャパンは、物流業界の中で安定した業績を続けており、直近の決算でも増収を達成しています。人件費上昇などの影響で利益率は低下しましたが、新サービスの拡販や従業員の処遇改善など、中長期的な競争力強化に取り組んでいることが分かりました。自己資本比率も高く、株主還元にも積極的な同社は、今後も注目に値する企業だと言えるでしょう。
株式会社ロジネットジャパンの決算日や配当についてまとめました。
ロジネットジャパンは3月決算の企業で、毎年3月末が会計年度末となっています。直近の2023年12月期第3四半期決算では、売上高565億円、営業利益28億円と、増収ながら利益は減少しています。しかし、財務体質は健全で、1株当たり配当金は年間135円と株主還元も積極的に行っています。今後も、物流効率化への取り組みを進め、持続的な成長を目指していくことが期待されます。