この度、株式会社ヒガシトゥエンティワンさんが2023年12月期の第3四半期決算を発表しましたので、その内容をわかりやすくご紹介させていただきます。
ヒガシトゥエンティワンは大手物流企業で、ネット通販などの需要拡大に伴い、大幅な増収増益を果たしています。これからも注目の企業だと思います。
企業情報
企業名: 株式会社ヒガシトゥエンティワン
証券コード: 90290
決算期: 3月期
株式会社ヒガシトゥエンティワンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヒガシトゥエンティワンの決算日は3月31日です。
決算発表は、第1四半期(6月)、第2四半期(9月)、第3四半期(12月)、本決算(6月)と年4回行われます。
主な事業
ヒガシトゥエンティワンの主な事業は、運送事業、倉庫事業、商品販売事業、ウエルフェア事業などです。運送事業と倉庫事業が柱となっていて、大手ネット通販企業向けの物流サービスを提供しています。
また、オフィス移転支援事業や福祉用具の貸出しなど、幅広い事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は売上高295億37百万円(前年同期比17.6%増)、営業利益16億85百万円(前年同期比15.8%増)と大幅な増収増益となりました。
これは、大手ネット通販企業向けの物流拠点の開設や、オフィス移転事業の拡大、新規連結子会社の寄与などにより、売上高、営業利益ともに好調に推移したためです。
売上・利益の推移
ヒガシトゥエンティワンの過去3年間の売上高と営業利益の推移は以下の通りです。
2021年3月期: 売上高251億20百万円、営業利益14億55百万円
2022年3月期: 売上高348億7百万円、営業利益16億85百万円
2023年3月期(第3四半期): 売上高295億37百万円、営業利益16億85百万円
直近3年で売上高、営業利益ともに着実に増加しており、ネット通販市場の拡大に伴う業績拡大が続いています。
四半期連結貸借対照表について
ヒガシトゥエンティワンの2023年12月末の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
総資産は232億31百万円と、前期末に比べ20億4百万円増加しました。主な変動要因は、建物・構築物や土地などの有形固定資産の増加などです。
これは、大手ネット通販企業向け物流拠点の新設などに伴う設備投資の結果です。
負債の部
負債合計は114億38百万円と、前期末に比べ10億82百万円増加しました。主な変動要因は、短期借入金と長期借入金の増加です。
これらの借入金は、新倉庫建設などの設備投資資金に充てられています。
純資産の部
純資産は117億92百万円と、前期末に比べ9億21百万円増加しました。主な変動要因は、利益剰余金の増加です。
この結果、自己資本比率は50.8%となっています。
ROAとROE
ヒガシトゥエンティワンのROA(総資産利益率)は6.9%、ROE(自己資本利益率)は9.6%となっています。
前期に比べROAは低下しましたが、これは同社が大規模な設備投資を行っており、資産が増加したためです。一方でROEは高い水準を維持しており、自己資本の効率的な活用ができていると評価できます。
キャッシュフロー
第3四半期のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前期は営業活動によるキャッシュ・フローが18億96百万円の増加となりました。一方で、設備投資などにより投資活動によるキャッシュ・フローが35億25百万円の減少となっています。
財務活動では、借入れなどにより10億76百万円の増加でした。全体としては安定した資金繰りが維持できていると言えるでしょう。
配当の支払額
ヒガシトゥエンティワンは、2023年6月に1株当たり30円の期末配当を実施しています。前期から5円増配となっており、着実な利益還元を行っています。
また、同社は配当性向50%を目標としており、今後も株主還元に力を入れていく方針のようです。
今後の展望
ヒガシトゥエンティワンは、2030年までの長期経営ビジョン「ヒガシ21グループVISION2030」の達成に向けて、「お客様に最高のサービスをお届けするために変革し続ける企業」を目指しています。
物流需要の高まりを背景に、大手ネット通販企業向けの物流ソリューション提供に注力していくほか、オフィス移転事業やウエルフェア事業の拡大を図り、更なる成長を目指します。
編集部のまとめ
株式会社ヒガシトゥエンティワンは、ネット通販市場の拡大に伴う物流需要の高まりを背景に、大幅な増収増益を果たしました。
同社は、長期的な成長戦略の下、新たな物流拠点の開設や事業領域の拡大に積極的に取り組んでおり、今後も注目の企業と言えるでしょう。
株式会社ヒガシトゥエンティワンの決算日や配当についてまとめました。
ヒガシトゥエンティワンの決算日は3月31日で、決算発表は年4回行われます。2023年3月期の配当は1株当たり30円と、前期から5円増配となっています。同社は配当性向50%を目標に掲げており、今後も株主還元に力を入れていく方針のようです。