広島電鉄株式会社の第115期第3四半期決算が公表されました。営業収益が前年同期比6.7%増の21,396百万円と順調に推移し、営業損失は428百万円と前年同期から大幅に改善しました。お客様の利用が回復し、運輸業や流通業で好調な業績を残せたことが良い結果につながったようです。
企業情報
企業名: 広島電鉄株式会社
証券コード: 90330
決算期: 3月31日
広島電鉄株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
広島電鉄株式会社は3月31日を決算期末日としており、四半期ごとに決算を行っています。第3四半期の決算は2023年12月31日が基準日となっています。
主な事業
広島電鉄株式会社は、運輸業、流通業、不動産業、建設業、レジャー・サービス業などを手がけるグループ企業です。幅広い事業領域を持ち、地域に密着した事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、営業収益が21,396百万円と前年同期比6.7%増加しました。営業損益は428百万円の損失で、前年同期から大幅に改善しています。利益率も徐々に回復傾向にあります。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高は、2022年3月期が27,450百万円、2023年3月期は見通しが21,396百万円になる見込みです。利益面では、2022年3月期に943百万円の黒字を計上しましたが、2023年3月期は56百万円の赤字が見込まれています。コロナ禍の影響からの回復が鈍いものの、徐々に業績は改善傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は89,691百万円となり、前連結会計年度末に比べて4,414百万円減少しています。この要因は主に、建設業における工事代金の回収や運輸業の未収金回収などによるものです。
資産の部
流動資産は11,145百万円と前連結会計年度末比5,306百万円の減少となりました。これは主に「受取手形、売掛金及び契約資産」が3,144百万円減少したことによるものです。固定資産は78,546百万円で、前連結会計年度末比892百万円の増加となっています。
負債の部
負債は49,843百万円と前連結会計年度末比5,042百万円減少しました。これは主に「未払金」が3,615百万円減少したことによるものです。有利子負債も1,270百万円減少しています。
純資産の部
純資産は39,848百万円と前連結会計年度末比627百万円増加しました。これは主に「その他有価証券評価差額金」の増加によるものです。この結果、自己資本比率は43.4%となり、財務体質の改善が進んでいます。
ROAとROE
当第3四半期のROA(総資産利益率)は-0.1%、ROE(自己資本利益率)は-0.1%となっています。前年同期より改善傾向にあるものの、まだ低い水準にありますが、今後の業績回復に期待がかかります。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは開示されていません。ただし、減価償却費は1,856百万円と前年同期比65百万円減少しており、営業活動によるキャッシュ・フローの改善に寄与していると考えられます。
配当の支払額
当社は年1回の期末配当を行っており、2023年6月に1株当たり6円の配当を実施しています。前期の配当は1株当たり12円でしたが、今期は減配となっています。今後の業績回復に合わせて配当政策も見直されることが期待されます。
今後の展望
広島電鉄グループは、運輸事業を中心に収益力の回復に努めています。また、広島市との共同運営による「地域交通」の取り組みを進めるなど、持続可能な事業基盤の構築にも注力しています。今後は新型コロナ収束後の需要回復と、地域社会への貢献により、更なる業績向上が期待されます。
編集部のまとめ
広島電鉄株式会社は、運輸業を中心とした地域密着型の企業です。第3四半期決算では、営業収益が前年同期比6.7%増加し、営業損失も大幅に改善するなど、徐々に業績回復の兆しが見えてきました。今後はアフターコロナの需要回復と地域貢献への取り組みにより、さらなる成長が期待できそうです。
広島電鉄株式会社の決算日や配当についてまとめました。
広島電鉄株式会社は3月31日を決算期末日とする企業で、年1回の期末配当を実施しています。直近では2023年6月に1株当たり6円の配当を行いました。今後の業績次第で配当政策の見直しも期待できそうです。