東部ネットワーク株式会社は、運輸・物流を主力事業とする総合物流企業です。3PL(物流の一括受託)事業や産業用ガス輸送など、多角化も進めており、2023年12月期第3四半期の業績を公表しましたので、その内容をご紹介します。
企業情報
企業名: 東部ネットワーク株式会社
証券コード: E04221
決算期: 3月期
東部ネットワーク株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東部ネットワーク株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期(2023年10月1日〜2023年12月31日)の決算を2024年2月14日に公表しました。
主な事業
東部ネットワーク株式会社の主な事業は、貨物自動車運送事業と不動産賃貸事業、その他事業の3つです。運輸・物流を中核に据え、保有不動産の有効活用や新事業への挑戦を重ねています。3PL(物流の一括受託)事業や産業用ガス輸送などの新規分野にも注力しており、事業の多角化に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高7,972,514千円、営業利益299,142千円、経常利益345,768千円、親会社株主に帰属する四半期純利益306,451千円と、前年同期と比べ増収減益となりました。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移をみると、2023年3月期は売上高9,874,784千円、経常利益417,440千円となり、2022年3月期からは増収増益を維持しています。2023年12月期第3四半期においても、売上高は増加しているものの、利益は減少しています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
2023年12月31日時点の資産合計は24,479,077千円となり、前期末から1,020,034千円増加しました。これは主に、現金及び預金が648,914千円増加したことや、投資有価証券が332,037千円増加したことなどによります。
負債の部
負債合計は4,221,834千円となり、前期末から128,794千円増加しました。主な増加要因は、支払手形が161,170千円増加したことや、長期借入金が109,951千円増加したことなどです。
純資産の部
純資産合計は20,257,243千円となり、前期末から891,240千円増加しました。これは主に、その他有価証券評価差額金の増加250,512千円や、自己株式の処分による増加340,793千円などによるものです。
ROAとROE
東部ネットワーク株式会社のROA(総資産経常利益率)は1.4%と、前期末から0.2ポイント低下しています。ROE(自己資本当期純利益率)は1.5%と、前期末から0.2ポイント低下しました。これは利益が減少傾向にあるためと考えられます。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが713,393千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが232,009千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが167,512千円の支出となっています。現金及び現金同等物の四半期末残高は4,442,261千円と前期末から648,914千円増加しました。
配当の支払額
東部ネットワーク株式会社は、2023年6月期と2023年9月期に、それぞれ1株当たり7.50円の配当を行っています。この結果、当第3四半期累計期間の配当金総額は79,514千円となっています。
今後の展望
東部ネットワーク株式会社は、2023年11月に長期ビジョン「トライ2034」を発表し、新事業への取り組みを強化しています。引き続き3PL事業の拡大や産業用ガス輸送などの新分野への注力、さらにはM&Aの実行によるさらなる事業成長を目指していきます。また、経営の透明化やガバナンスの強化などにも積極的に取り組んでいく方針です。
編集部のまとめ
東部ネットワーク株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、増収ながら減益となりました。しかし、キャッシュ残高の増加や自己資本の拡大など、財務面での健全性は維持されています。今後は、新分野への進出や経営の効率化など、中長期的な成長に向けて注目していきたいと思います。
東部ネットワーク株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東部ネットワーク株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2024年2月14日に公表されました。また、2023年6月期と2023年9月期に1株当たり7.50円の配当を実施し、当第3四半期累計期間の配当金総額は79,514千円となっています。今後も安定した配当を期待できそうです。