株式会社サカイ引越センターの2023年12月期第3四半期決算報告が発表されました。引越単価の上昇により引越事業が好調に推移し、経常利益が前年同期比10.6%増加し好業績となりました。今後も人手不足や物価上昇など厳しい環境が続くものの、同社は着実な経営努力を続け、堅実な経営基盤を築いています。
企業情報
企業名: 株式会社サカイ引越センター
証券コード: 90390
決算期: 3月
株式会社サカイ引越センターの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サカイ引越センターは3月31日を決算日としており、毎年6月に決算発表を行っています。
主な事業
株式会社サカイ引越センターは引越事業を中心に、電気工事事業、クリーンサービス事業、リユース事業などを展開しています。引越事業が同社の主力事業で、全国の拠点網を活かした引越サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は81,992百万円と前年同期比4.6%増加しました。経常利益は8,978百万円と10.6%の増加となり、高い収益性を維持しています。引越単価の上昇などにより、引越事業が牽引しました。
売上・利益の推移
過去3年間の実績を見ると、売上高は109,556百万円、経常利益は12,080百万円と、順調に推移しています。引越事業を中心に着実な成長を遂げています。今後も人手不足や物価上昇など課題はありますが、同社の強みを活かし、持続的な成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の資産合計は105,038百万円となっています。主な資産は有形固定資産の土地55,560百万円や、現金及び預金24,718百万円です。一方、負債合計は18,359百万円と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
現金及び預金は24,718百万円と手元流動性を確保しています。有形固定資産の土地は55,560百万円と大きな資産を保有しています。これらの資産を活用して事業を展開しています。
負債の部
負債合計は18,359百万円と健全な水準です。主な負債は買掛金2,888百万円、短期借入金2,698百万円などです。有利子負債も低水準に抑えられ、強固な財務基盤を築いています。
純資産の部
純資産合計は86,679百万円と高水準を維持しています。自己資本比率は82.5%と、財務の健全性も極めて高い水準にあります。株主還元にも積極的に取り組んでいます。
ROAとROE
ROAは前年同期の9.1%から8.6%に若干低下しましたが、依然高い水準を維持しています。また、ROEは前年同期の9.4%から9.0%となっています。稼ぐ力と資産効率性が高いことが分かります。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比増加し、7,111百万円となりました。これにより、現金及び現金同等物の残高は24,718百万円と、手元流動性を十分確保できています。今後の事業拡大や株主還元に活用できる潤沢な資金を保有しています。
配当の支払額
同社は株主還元に積極的に取り組んでおり、中間配当として1株当たり30円を実施しました。また、年間配当では1株当たり95円の配当を予定しており、高水準の配当を維持しています。
今後の展望
同業他社同様、人手不足や物価上昇など厳しい経営環境が続くことが予想されます。しかし、同社は全国規模の拠点網や、優れた営業力、効率的な物流体制といった強みを活かし、これらの課題に対応していく方針です。中期的には、引越サービスの高付加価値化や、新規事業の開拓などにより、さらなる成長を目指します。
編集部のまとめ
株式会社サカイ引越センターは、引越事業を中心に好業績を維持しており、財務体質も極めて健全です。中期的にも人手不足や物価上昇など課題はありますが、同社の強みを活かし、持続的な成長が期待できます。引越サービスの高付加価値化や新規事業の開拓などに注目が集まります。
株式会社サカイ引越センターの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サカイ引越センターは3月31日を決算日としており、6月に決算発表を行っています。株主還元にも積極的で、年間配当は1株当たり95円と高水準を維持しています。引越単価の上昇などにより好業績を収めており、今後の事業展開にも期待がかかっています。