近鉄グループホールディングス株式会社の第3四半期決算が発表されました。輸送・物流・不動産などのグループ各社の業績が好調に推移し、前年同期比で大幅な増収増益となりました。お客様の利用が戻ってきているようで、着実な成長が続いています。今後も需要回復に合わせて収益拡大に期待できそうです。
企業情報
企業名: 近鉄グループホールディングス株式会社
証券コード: 90410
決算期: 3月31日
近鉄グループホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
近鉄グループホールディングス株式会社の決算期は3月31日です。主要な決算スケジュールは以下の通りです。
3月31日 – 会計年度末
6月 – 定時株主総会、本決算発表
2月 – 第3四半期決算発表
主な事業
近鉄グループホールディングス株式会社は、鉄道事業を中心に不動産やホテル、物流事業などを手がける大手企業グループの持株会社です。鉄道運輸事業、不動産事業、国際物流事業、流通事業、ホテル・レジャー事業などを展開しています。グループ全体で約6,800人の従業員を擁しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間は、コロナ禍の影響収束と需要回復を背景に、鉄道や物流、流通、ホテルなどの各事業で増収増益となりました。営業収益は前年同期比8.9%増の1兆2,173億97百万円、営業利益は50.0%増の691億96百万円と大幅な伸びを示しています。
売上・利益の推移
近鉄グループホールディングスの売上高は3年連続で増加する見込みです。コロナ禍で一時的に減収となりましたが、21年3月期より業績が回復基調に転じ、今期もさらなる増収と収益力の向上が期待されています。
利益面でも、営業利益は前年同期比50.0%増と大幅な伸びを示しており、収益性の改善も進んでいます。今後も需要回復と経営効率化に取り組み、業績拡大を目指します。
四半期連結貸借対照表について
直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は2兆4,131億28百万円となっています。前期末比で約116億円減少していますが、引き続き堅調な財務基盤を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産は6,906億84百万円で前期末比約11億円減少。固定資産は1兆7,204億34百万円と大きな変動はありません。不動産や設備など、安定的な資産ポートフォリオを構築しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が6,762億49百万円、固定負債が1兆8,776億48百万円となっています。借入金の削減などにより、全体では前期末比約607億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が3,715億43百万円と着実に積み上がっています。自己資本比率も20.2%と高水準を維持しています。安定した財務体質が特徴です。
ROAとROE
近鉄グループホールディングスのROA(総資産利益率)は3.1%、ROE(自己資本利益率)は14.6%となっています。前年同期と比較して大幅に改善しており、企業価値の向上に寄与しています。収益力の回復と効率的な資産運用に期待が高まります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業CF535億円の黒字を計上しました。投資活動によるキャッシュアウトが461億円あったものの、財務活動ではネットで228億円のキャッシュインを確保しています。全体としては、現金及び現金同等物は236億円増加し、潤沢な手元流動性を維持しています。
配当の支払額
近鉄グループホールディングスは、年間配当金50円を予定しています。直近の中間配当として、1株当たり5,500円を支払いました。株主還元にも注力しており、高水準の配当性向を維持しています。
今後の展望
今後も、コロナ禍からの需要回復とインバウンド需要の取り込みに加え、グループ各社の成長戦略が奏功し、業績の拡大が期待できます。運輸、不動産、物流などの強みを活かしながら、新しい生活様式にも柔軟に対応していきます。デジタル化の加速など、中長期的な成長に向けた取り組みにも注力していきます。
編集部のまとめ
近鉄グループホールディングスの第3四半期決算は、コロナ禍からの回復基調を示し、増収増益を実現しました。運輸や物流、ホテルなどの主要事業で着実な需要回復が見られ、収益力の向上も進んでいます。今後も経営基盤の強化と成長に向けた施策を積極的に推進していくことが期待されます。株主還元にも力を入れており、同社の中長期的な成長が期待できる銘柄といえでしょう。
近鉄グループホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
近鉄グループホールディングス株式会社の決算期は3月31日で、年2回の決算発表を行っています。配当については、年間50円を予定しており、中間配当として1株当たり5,500円を支払いました。安定した配当性向を維持しながら、企業の成長にも注力しているのが特徴です。