このたび阪急阪神ホールディングスグループの2023年3月期第3四半期決算が発表されましたので、その内容をご紹介したいと思います。
同社は鉄道や不動産、エンタテインメントなどさまざまな事業を展開する大手企業です。今期の業績は増収増益となり、前年同期比で大幅な成長を遂げています。今後の展望にも期待が高まっています。
企業情報
企業名: 阪急阪神ホールディングス株式会社
証券コード: E04103
決算期: 2023年3月31日
阪急阪神ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
阪急阪神ホールディングス株式会社の決算は年4回行われており、第1四半期(4月-6月)、第2四半期(7月-9月)、第3四半期(10月-12月)、期末(4月-3月)の4つの区分で決算が行われています。
第3四半期の決算発表は2024年2月9日に行われました。
主な事業
阪急阪神ホールディングス株式会社は、鉄道事業、不動産事業、エンタテインメント事業など、都市インフラやライフスタイル関連の幅広い事業を展開しています。都市交通、不動産開発、エンターテインメントコンテンツ、情報通信など、多角化された事業ポートフォリオを持っているのが同社の特徴です。
この広範囲にわたる事業展開により、地域に密着した総合都市開発を進めています。
今期の業績と利益率は?
2023年3月期第3四半期の業績は増収増益となりました。
営業収益は前年同期比で2.8%増の7,363億87百万円、営業利益は21.5%増の905億33百万円、経常利益は23.7%増の948億12百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は23.0%増の628億10百万円と、それぞれ大幅な増加となっています。
売上・利益の推移
阪急阪神ホールディングスの売上高は、2022年3月期の9,683億円から2023年3月期は9,689億円と微増しています。一方、利益面では営業利益が880億円から905億円に増加し、経常利益は884億円から948億円に大きく伸びています。
これは、不動産事業やエンタテインメント事業の業績が好調だったことが要因と見られます。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が2兆9,879億87百万円と前期末比で1,225億76百万円増加しています。
この増加は主に、販売土地及び建物や投資有価証券、有形固定資産の増加によるものです。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が559億58百万円、受取手形及び売掛金が830億58百万円、販売土地及び建物が2,427億74百万円となっています。
また、有形固定資産合計が2兆214億15百万円、投資有価証券が3,897億3百万円となっています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が2,090億65百万円、長期借入金が8,695億7百万円、社債が2,350億円となっています。
また、繰延税金負債が1,958億36百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が994億74百万円、利益剰余金が7,298億72百万円、非支配株主持分が922億11百万円となっています。
自己資本比率は32.4%となっています。
ROAとROE
阪急阪神ホールディングスのROA(総資産利益率)は2.2%、ROE(自己資本利益率)は6.4%となっています。
前期と比べROAは0.4ポイント、ROEは1.6ポイント上昇しており、経営の効率化と収益力の向上が進んでいるといえます。
キャッシュフロー
同社の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されておりませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは増加傾向にあると見られます。
投資活動によるキャッシュ・フローは、不動産など設備投資に多くの資金が投入されているため、マイナスの水準が続いているものと推測されます。
配当の支払額
阪急阪神ホールディングスは、年2回の配当を実施しています。
2023年3月期第2四半期(中間期)の配当金は1株当たり25円、期末配当も1株当たり25円と、年間配当金は1株当たり50円となっています。
今後の展望
同社は、不動産事業の海外展開や、エンタテインメント事業の強化に注力していく方針です。
新型コロナウイルス感染症の影響からの回復を見据えた事業戦略を展開し、持続可能な成長を目指していくと考えられます。
編集部のまとめ
阪急阪神ホールディングスの2023年3月期第3四半期決算は、増収増益となり、前年同期比で大幅な成長を遂げました。
不動産事業やエンタテインメント事業の業績が好調だったことが要因と見られます。
今後は海外展開やエンタメ強化に注力し、持続可能な成長を目指していくと期待されています。
阪急阪神ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
阪急阪神ホールディングスの決算は年4回行われており、第3四半期の決算発表は2024年2月9日に行われました。
配当は年2回、1株当たり25円ずつ、年間で50円の配当を行っています。
今後も安定的な配当が期待できる企業といえるでしょう。