京阪ホールディングス株式会社の2023年3月期第3四半期決算が発表されました。好調な業績が続いている同社の現況と今後の展望について、分かりやすく解説してまいります。
企業情報
企業名: 京阪ホールディングス株式会社
証券コード: E04105
決算期: 3月31日
京阪ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
京阪ホールディングス株式会社は、3月31日を決算期末としています。 年4回の四半期決算を行い、通期決算は6月に発表されます。
主な事業
京阪ホールディングス株式会社は、運輸業、不動産業、流通業、レジャー・サービス業などを中核事業として展開しています。 鉄道事業やバス事業、不動産開発・賃貸、ホテル・レジャー施設の運営など、幅広い事業領域を持っています。 特に鉄道事業と不動産事業が同社の主力部門となっています。
今期の業績と利益率は?
2023年3月期第3四半期の同社の業績は、営業収益205,530百万円、営業利益28,081百万円と前年同期と比べ大幅に増加しています。 特にレジャー・サービス業の業績が好調で、ホテル事業の回復が業績を押し上げています。 また、主力の運輸業、不動産業、流通業も堅調に推移し、全体としての高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と営業利益の推移を見ると、新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に落ち込んだが、業績は着実に回復してきていることがわかります。 2023年3月期第3四半期の営業収益は205,530百万円と前年同期比で13.4%増加し、営業利益も28,081百万円と60.7%もの大幅な増益となりました。 事業ポートフォリオの強さが同社の業績を支えています。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年12月31日時点の総資産は785,264百万円で、前連結会計年度末比で1.3%増加しています。 一方、負債は490,555百万円と2.2%減少しました。 純資産は294,709百万円と7.8%も増加しており、財務体質の健全化が進んでいます。
資産の部
資産の部では、販売土地及び建物が増加するなど、事業展開に伴う投資が進んでいます。 また、投資有価証券も増加しており、財務の健全性が高まっています。
負債の部
負債の部では、有利子負債が減少したことが特徴的です。 財務リスクの低減が進んでいる様子がうかがえます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が増加したことから、自己資本比率が36.7%と高水準を維持しています。 財務体質の強化が進んでいることがわかります。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は3.5%、ROE(自己資本当期純利益率)は7.8%となっています。 前期から改善傾向にあり、収益性と資本効率性が高まってきています。 事業ポートフォリオの最適化や資産の効率的な活用を進めた結果と言えるでしょう。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが堅調に推移しています。 投資活動によるキャッシュ・フローは設備投資などで支出が増加しましたが、財務活動によるキャッシュ・フローでは有利子負債の返済を進めたことから、全体としては手元流動性が確保できている状況にあります。
配当の支払額
同社は1株当たり30円の期末配当を実施する予定です。 前期の配当金(25円)から増配となっており、株主還元の強化を図っています。 安定配当に加え、増配も実施するなど、株主への利益還元に積極的に取り組んでいます。
今後の展望
同社は、インバウンド需要の回復や国内旅行需要の増加、不動産事業の拡大などに期待しています。 特に、レジャー・サービス業の業績回復と不動産業の収益拡大が、今後の業績を牽引していくと見られています。 また、ESG経営の推進や財務体質の強化にも注力し、持続的な成長を目指します。
編集部のまとめ
京阪ホールディングス株式会社は、運輸業、不動産業、流通業、レジャー・サービス業など、多様な事業を展開する総合企業です。 新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、着実に業績を回復させてきました。 今後も、インバウンド需要の回復や不動産事業の拡大などに期待がかかっており、持続的な成長が期待できる企業と言えるでしょう。
京阪ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
京阪ホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、通期決算は6月に発表されます。 直近の2023年3月期第3四半期では営業収益205,530百万円、営業利益28,081百万円と好調な業績を収めており、1株当たり30円の期末配当を実施する予定です。 今後も事業ポートフォリオの強みを生かし、安定的な収益の確保と株主還元の強化に取り組んでいくことが期待されています。