この度、山陽電気鉄道株式会社の最新の決算報告書が公開されました。電車や不動産など幅広い事業を展開する同社の業績は、コロナ禍からの回復基調にあるようです。今回の決算では、営業収益の増加や利益率の向上が見られ、安定した経営状況が伺えました。これまでの努力の成果が表れている決算内容となっています。
企業情報
企業名: 山陽電気鉄道株式会社
証券コード: E04125
決算期: 3月期
山陽電気鉄道株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
山陽電気鉄道株式会社の決算日は3月31日です。決算発表は翌年2月頃に行われる予定となっています。
主な事業
山陽電気鉄道株式会社は、鉄道事業を中心に、不動産事業、流通事業、レジャー・サービス事業など、多角的な事業展開を行っています。鉄道事業では、神戸市内を中心に路線網を持ち、バス事業も手がけています。不動産事業では、分譲マンションの開発や賃貸物件の運営なども行っています。流通事業では、山陽百貨店の運営も手がけており、レジャー・サービス事業では飲食店の展開なども行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、営業収益が29,627百万円と前年同期に比べ6.6%の増収となりました。また、営業利益は3,888百万円と54.0%の増益、経常利益は4,011百万円と53.6%の増益となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,803百万円と54.5%の増益となっています。利益率も着実に上昇しており、同社の業績は順調に推移していると言えでしょう。
売上・利益の推移
過去3年間の同社の業績をみると、新型コロナウイルス感染症の影響により一時的に減収減益となりましたが、足元では業績が回復基調にあります。特に当第3四半期連結累計期間は、感染症の影響が前年より縮小したことで、鉄道事業や不動産事業の売上が大きく伸びています。今後も社会経済活動の正常化に伴い、同社の業績は順調に推移していくと期待されています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表をみると、総資産が111,572百万円と前期末から405百万円増加し、純資産は52,612百万円と前期末から2,967百万円増加しています。自己資本比率は47.2%と高水準を維持しており、健全な財務体質が続いていることがわかります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が9,768百万円と前期末から1,399百万円増加しています。また、投資有価証券が7,832百万円と1,288百万円増加しています。一方で、分譲土地建物が4,203百万円と前期末から1,908百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が5,312百万円と前期末から2,390百万円減少し、支払手形及び買掛金が3,368百万円と1,383百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が31,948百万円と前期末から2,135百万円増加しています。また、その他有価証券評価差額金が3,066百万円と897百万円増加しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は4.2%、ROE(自己資本利益率)は5.3%となっています。前年に比べ両指標ともに改善しており、資産や自己資本の効率的な活用が図られていることがわかります。今後もこの水準を維持できれば、株主価値の向上につながると期待できます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローは4,904百万円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュフローは3,147百万円の支出となっています。財務活動によるキャッシュフローは349百万円の支出となっており、全体としては1,399百万円の増加となっています。これにより、手許の現金及び預金が増加傾向にあり、財務体質の健全性が維持されていると言えます。
配当の支払額
同社は、年2回の配当を実施しています。当期の配当金は、1株当たり15円の配当を実施しており、前期と同水準となっています。株主還元にも一定の配慮がなされていると評価できます。
今後の展望
同社は中期経営計画に基づき、鉄道事業の安全性向上や不動産事業の強化、さらにはデジタル化の推進など、事業領域の拡大と収益力の向上に取り組んでいます。また、社会変化に適応した新たな事業展開も検討しており、今後の業績拡大が期待されています。
編集部のまとめ
山陽電気鉄道株式会社の決算は、コロナ禍からの回復基調を示しており、営業収益や利益の増加が確認できました。財務体質も健全で、株主還元にも配慮されています。事業の多角化や新たな取り組みにも注目が集まるでしょう。今後も同社の業績に期待が高まっています。
山陽電気鉄道株式会社の決算日や配当についてまとめました。
山陽電気鉄道株式会社の決算日は3月31日で、決算発表は翌年の2月頃に行われます。同社は年2回の配当を実施しており、当期の配当金は1株当たり15円と前期と同水準を維持しています。こうした安定的な株主還元も、同社の魅力の1つと言えるでしょう。