株式会社アルプス物流の決算が発表されました!
この企業は、創業以来物流事業を展開し、国内外での事業拡大を続けてきた有名企業です。
今期の決算は、売上が若干減少したものの、利益率は堅調に推移しており、厳しい環境下でも順調に業績を維持できていることが分かりました。
企業情報
企業名: 株式会社アルプス物流
証券コード: E04211
決算期: 3月期
株式会社アルプス物流の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アルプス物流の決算は、3月期です。
具体的には、第3四半期は2023年12月31日までの期間となっています。
主な事業
株式会社アルプス物流は、電子部品物流事業、商品販売事業、消費物流事業の3つの事業を展開しています。
電子部品物流事業では、半導体やコンピューター、家電などの電子部品の保管・輸送を行っており、安定した顧客基盤を持っています。
商品販売事業では、電子部品関連の包装資材や成形材料、デバイスの販売を行っています。
消費物流事業では、通販や宅配、生協の物流業務を請け負っており、消費者物流分野での強みを活かしています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高が89,505百万円と前年同期比4.0%の減収となりました。
一方、営業利益は4,554百万円と32.0%の減益となっています。
しかし、売上高に対する営業利益率は5.1%と高い水準を維持できています。
これは、グループ全体でのコスト削減や生産性の向上に取り組んだ結果だと考えられます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は121,165百万円から89,505百万円へと減少傾向にあります。
一方で、営業利益は8,790百万円から4,554百万円へと減少したものの、依然として高い水準を維持しています。
このように、売上高は減少しているものの、利益率の改善に取り組んでおり、収益性の確保に努めていることがうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は100,400百万円、純資産は64,026百万円となっています。
前期末比では、資産は3,116百万円増加、負債は1,348百万円増加、純資産は1,768百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が25,396百万円、受取手形及び営業未収金が19,262百万円となっています。
また、有形固定資産は43,667百万円と大きな割合を占めています。
これらから、手元流動性が確保されつつ、物流拠点の拡充など、事業基盤の強化にも取り組んでいることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、営業未払金が13,022百万円、短期借入金が2,834百万円となっています。
また、長期借入金が4,200百万円あり、安定的な資金調達を行っていることが分かります。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が52,063百万円、為替換算調整勘定が2,725百万円となっています。
この結果、自己資本比率は58.9%と高水準を維持しており、財務体質は健全であると評価できます。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前年同期の7.5%から5.0%に低下しています。
一方でROE(自己資本利益率)は前年同期の6.9%から4.5%に低下しました。
これは、売上の減少や固定費の増加により、収益性が若干悪化しているためと考えられます。
ただし、依然として業界平均を上回る水準を維持しており、全体としては健全な経営状態にあると言えます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローの状況については、詳細な情報が開示されていませんが、
営業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移し、投資活動によるキャッシュ・フローは減少している可能性があります。
また、財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払いなどにより減少しているものと考えられます。
全体としては、手元流動性の確保と、設備投資などの成長投資のバランスを取りながら運営されていると評価できます。
配当の支払額
当期の1株当たりの配当金は、第2四半期末が28円、期末が22円の合計50円の予定です。
この水準は前期の1株当たり配当金54円から減少しているものの、依然として高い水準を維持しています。
株主還元にも積極的に取り組んでいることがうかがえます。
今後の展望
株式会社アルプス物流は、中期経営計画の2年目を迎えており、更なる成長に向けた取り組みを進めています。
具体的には、電子部品物流事業の拡大、消費物流事業の強化、DXの推進などに注力していくとしています。
今後も、グローバルな事業展開と収益性の向上を両立させ、持続的な成長を遂げていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社アルプス物流の決算は、厳しい経営環境の中でも堅調な業績を維持できたことが分かりました。
売上高は減少しているものの、利益率の改善に取り組んでおり、収益性の確保に努めています。
財務体質も健全で、株主還元にも積極的に取り組んでいます。
今後はDXの推進やグローバル展開などの成長戦略を着実に実行し、さらなる企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
株式会社アルプス物流の決算日や配当についてまとめました。
株式会社アルプス物流の決算は3月期で、第3四半期は2023年12月31日までの期間となっています。
また、同社の1株当たり配当金は第2四半期末が28円、期末が22円の合計50円の予定となっています。
株主還元にも積極的に取り組んでおり、財務体質も健全なことから、今後の成長が期待できる企業といえます。