遠州トラック株式会社の2023年12月期第3四半期の決算報告が発表されました。売上高が355億18百万円と前年同期比4.7%増加し、営業利益は19億14百万円と20.3%減少しましたが、全体としては好調な業績となりました。キャッシュフローも安定しており、株主還元に積極的な様子です。今後の事業展開にも注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 遠州トラック株式会社
証券コード: E04209
決算期: 3月期
遠州トラック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
遠州トラック株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期は12月31日に終了します。今回の決算報告は第3四半期の決算結果となっています。
主な事業
遠州トラック株式会社は、物流事業を主力とする企業です。輸送部門と倉庫部門を中心に、トラック輸送、倉庫運営などの幅広いサービスを提供しています。また、不動産事業なども手掛けており、安定的な収益基盤を築いています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の営業収益は355億18百万円と、前年同期比4.7%の増加となりました。一方で、営業利益は19億14百万円と20.3%減少しています。これは、外注費や人件費の増加、燃料費の高止まりなどの影響によるものです。利益率は業界平均と比べて高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は増加傾向にあり、2023年3月期には448億13百万円を記録しました。経常利益も同様に増加傾向で、2023年3月期には32億41百万円と高水準を維持しています。企業業績は堅調に推移していると言えます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末における総資産は407億76百万円で、前連結会計年度末に比べ49億64百万円増加しました。また、負債合計は199億39百万円、純資産合計は208億37百万円と、財務体質も健全に維持されています。
資産の部
流動資産は134億67百万円で、主に現金及び預金、受取手形及び営業未収入金の増加によるものです。固定資産は273億9百万円で、有形固定資産の増加が大きな要因となっています。
負債の部
流動負債は97億17百万円で、支払手形及び営業未払金の増加などが主な要因です。固定負債は102億21百万円で、長期借入金の増加が特徴的です。
純資産の部
純資産合計は208億37百万円で、前連結会計年度末に比べ6億89百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものです。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは5.7%、ROEは6.9%となっています。前年同期と比較すると若干低下しているものの、業界平均を上回る水準を維持しています。安定した収益基盤と投資効率が高いことがうかがえます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが15億33百万円、投資活動によるキャッシュ・フローが32億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが32億32百万円の収入となりました。全体としては財務体質が強化されており、今後の事業展開への投資にも余力があります。
配当の支払額
遠州トラック株式会社は、株主還元に力を入れている企業です。2023年3月期の年間配当金は94円と前期比4円増加しており、配当性向も30.8%と高水準を維持しています。今後も安定配当が期待できそうです。
今後の展望
遠州トラック株式会社は、物流事業の強化に加え、不動産事業の拡大にも注力しています。新たな物流センターの建設や、荷主企業とのパートナーシップ強化など、収益基盤の拡大に向けた取り組みが進んでいます。今後も持続的な成長が期待できる企業と言えるでしょう。
編集部のまとめ
遠州トラック株式会社は、物流事業を中核とする優良企業です。当期の業績は堅調に推移し、財務体質も健全に維持されています。また、株主還元にも注力しており、配当金の増加などが特徴的です。今後の事業展開にも期待が高まっています。
遠州トラック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
遠州トラック株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に終了します。配当金は、2023年3月期の年間配当金が94円と前期比4円増加するなど、安定的な株主還元を実施しています。今後も堅調な業績と株主還元が期待できる企業と言えるでしょう。