こんにちは。今回は、物流大手のカンダホールディングス株式会社の最新の決算状況をご報告します。同社は、貨物自動車運送事業や国際物流事業、不動産賃貸事業などを手がける総合物流企業です。この決算では、増収増益となり、東証スタンダード市場に上場している同社の今後の活躍に期待が高まっています。
企業情報
企業名: カンダホールディングス株式会社
証券コード: 04194
決算期: 3月期
カンダホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
カンダホールディングス株式会社の決算期は3月期で、決算日は3月31日です。 四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日の年4回行われています。
主な事業
カンダホールディングス株式会社は、貨物自動車運送事業を中核事業としながら、国際物流事業や不動産賃貸事業、その他の事業なども展開しています。 貨物自動車運送事業では、トラック輸送や倉庫・配送などを手掛け、国際物流事業では、海外物流や通関業務などを手掛けています。 また、不動産賃貸事業では、自社保有の不動産を賃貸しています。
今期の業績と利益率は?
カンダホールディングス株式会社の当第3四半期連結累計期間の業績は、営業収益38,586百万円(前年同期比1.5%減)、営業利益2,715百万円(前年同期比27.3%増)、経常利益2,797百万円(前年同期比27.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,809百万円(前年同期比38.8%増)となりました。 利益率は、営業利益率7.0%、経常利益率7.3%、当期純利益率4.7%と、いずれも前期比で改善しています。
売上・利益の推移
カンダホールディングス株式会社の過去3期の売上高と利益の推移を見ると、売上高は51,621百万円から38,586百万円と減少傾向にあるものの、利益は2,802百万円から2,797百万円と堅調に推移しています。コロナ禍の影響で一時的に売上が減少していますが、採算性の改善により利益水準を維持できています。
四半期連結貸借対照表について
カンダホールディングス株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は42,306百万円から46,430百万円に増加しています。この増加は主に、現金及び預金の増加や受託現金の増加、建物及び構築物の増加によるものです。一方、負債合計は20,273百万円から22,935百万円に増加していますが、純資産は22,033百万円から23,495百万円に増加しており、自己資本比率は50.6%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が16,427百万円から18,984百万円に増加しており、現金及び預金の増加やリース投資資産の減少などがあります。 一方、固定資産も25,878百万円から27,446百万円に増加しており、建物及び構築物の増加や土地の増加などがあります。
負債の部
負債の部では、流動負債が14,018百万円から15,329百万円に増加しており、預り金の増加などがあります。 また、固定負債も6,255百万円から7,605百万円に増加しており、長期借入金の増加などがあります。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が18,471百万円から19,976百万円に増加しており、自己資本比率は50.6%と高水準を維持しています。
ROAとROE
カンダホールディングス株式会社のROA(総資産経常利益率)は6.0%、ROE(自己資本当期純利益率)は7.7%となっています。 前期に比べROAが上昇し、ROEも高水準を維持できている背景には、経営効率の向上や財務体質の改善が進んでいることが挙げられます。
キャッシュフロー
カンダホールディングス株式会社の当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが2,688百万円の収入となっており、堅調な収益力が示されています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは1,868百万円の支出となっていますが、これは設備投資などが進んでいることが要因です。 財務活動によるキャッシュ・フローは債務返済や株主還元などにより386百万円の支出となっています。これらの結果、現金及び現金同等物は1,083百万円増加し、6,210百万円となりました。
配当の支払額
カンダホールディングス株式会社は、当第3四半期連結累計期間において、中間配当で1株当たり9.5円、期末配当で1株当たり17.0円の配当を実施しました。 この結果、年間配当金は1株当たり26.5円となりました。配当性向は31.5%となっており、株主還元も積極的に行われています。
今後の展望
カンダホールディングス株式会社は、コロナ禍からの経済回復や国内外の需要回復により、今後の業績拡大が期待されています。 また、2024年4月からの運転時間規制への対応や、M&Aも視野に入れた事業基盤の拡大にも注目が集まっています。 さらに、ESG経営の推進による持続可能な成長にも取り組んでいることから、同社の中長期的な業績向上が期待されます。
編集部のまとめ
カンダホールディングス株式会社は、コロナ禍の影響もあった前期から業績は改善傾向にあり、増収増益を果たしています。 財務体質も健全化が進み、ROAやROEなどの収益性指標も向上しています。 今後も、事業基盤の拡大や経営効率化に取り組むことで、さらなる業績向上が期待できそうです。 株主還元についても、着実な増配を行っており、同社の株価も大きく上昇しています。今後の事業展開に注目が集まっています。
カンダホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
カンダホールディングス株式会社の決算期は3月期で、決算日は3月31日です。 四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日の年4回行われています。 また、同社は年間配当金1株当たり26.5円を実施しており、配当性向は31.5%となっています。今後も安定的な配当政策が期待されます。