岡山県貨物運送株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。同社は、岡山県を拠点に貨物運送やトラックドライバー派遣などを手がける企業で、東京証券取引所に上場しています。この決算では、売上高が前年同期比2.7%減少したものの、固定資産売却益の計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は大幅な増益となりました。今後の企業の動向に注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 岡山県貨物運送株式会社
証券コード: 90630
決算期: 2023年3月期
岡山県貨物運送株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
岡山県貨物運送株式会社の決算期は3月31日で、通常の年次決算に加えて、中間決算と第3四半期決算を行っています。今回の決算は、2023年4月1日から12月31日までの第3四半期決算報告となります。
主な事業
岡山県貨物運送株式会社は、主に貨物運送事業を手がけています。トラック運送事業が中核で、岡山県を中心に中国地方を中心に事業を展開しています。このほか、石油製品の販売や自動車用品の販売、フォークリフトの販売などの事業も手がけています。貨物運送が同社の主力事業となっています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は、売上高が286億円と前年同期比1.7%減少しましたが、広島主管支店の移転に伴う固定資産売却益の計上などにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は25億円と大幅に増加しました。利益率も大幅に改善されています。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高と純利益の推移を見ると、売上高は290億円前後で推移しており、純利益は前期の約10億円から今期は25億円と大幅に増加しています。固定資産の売却等の要因により、純利益がここ1年大きく伸びています。
四半期連結貸借対照表について
四半期連結貸借対照表では、総資産が465億円と前期末比7億円増加しています。流動資産は減少しましたが、固定資産が大幅に増加しています。一方、負債は241億円と前期末比17億円減少しており、純資産は224億円と前期末比25億円増加しています。
資産の部
流動資産は128億円と前期末比3億円減少しました。一方、固定資産は337億円と前期末比11億円増加しています。主な増加要因は、建物及び構築物の増加です。
負債の部
流動負債が118億円と前期末比19億円減少しており、その主な要因は短期借入金の減少です。固定負債は123億円と前期末比5億円増加しています。
純資産の部
純資産は224億円となり、前期末比25億円増加しました。これは、利益剰余金の増加等によるものです。自己資本比率は48.1%と前期末より改善しています。
ROAとROE
ROAは1.9%、ROEは12.7%となっています。前年同期からROAは若干低下したものの、ROEは大幅に改善しました。これは純利益の大幅な増加によるものと考えられます。ROEは投資家にとって重要な指標の一つであり、同社の収益性が高まっていることがうかがえます。
キャッシュフロー
キャッシュフローの情報は四半期報告書に記載されていませんが、営業活動によるキャッシュフローは前年同期比で減少しています。一方で、投資活動によるキャッシュフローはプラスとなっていることから、固定資産の売却などがあったと考えられます。財務活動によるキャッシュフローは借入金の返済などにより減少しているようです。
配当の支払額
当社は年間配当金を80円(うち創立80周年記念配当10円)とする方針を示しています。第3四半期までの配当金支払額は1株当たり80円となっています。株主還元に積極的な企業といえるでしょう。
今後の展望
同社は、新規顧客の開拓や適正運賃の確保、業務効率化と輸送品質の向上に努めていく方針です。また、広島主管支店の移転に伴う固定資産の売却などにより、収益性も改善する見通しです。今後もコスト管理と収益性の向上に注力して、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
岡山県貨物運送株式会社は、第3四半期決算で大幅な増益を達成しました。これは、固定資産売却益の計上などが寄与したものと考えられます。同社の主力事業である貨物運送事業の業績は伸び悩んでいますが、収支管理の改善やコスト削減などにも取り組んでおり、今後の成長が期待されます。株主還元にも積極的で、投資家からも注目されそうです。
岡山県貨物運送株式会社の決算日や配当についてまとめました。
岡山県貨物運送株式会社の決算日は3月31日で、中間決算と第3四半期決算も行っています。配当金は1株当たり80円(うち創立80周年記念配当10円)を実施する予定で、株主還元に積極的な企業といえます。今後の業績や株価動向に注目が集まりそうです。