福山通運株式会社の2023年度第3四半期の決算報告が発表されました。好調な業績が続いており、収益力の高さがうかがえます。今後も顧客ニーズに合わせたサービスを提供し、持続的な成長を目指してまいります。
企業情報
企業名: 福山通運株式会社
証券コード: 90750
決算期: 2024年3月31日
福山通運株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
福山通運株式会社の決算期は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日時点のものとなります。
主な事業
福山通運株式会社は、物流事業を中心に、運送事業、流通加工事業、国際事業、不動産の賃貸事業など、幅広い事業を展開しています。特に運送事業は同社の主力事業で、トラック輸送を中心に全国ネットワークを構築しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,182億54百万円、営業利益109億44百万円、経常利益125億23百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益74億47百万円となりました。前年同期と比較すると、減収減益となっています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比2.3%減少しましたが、利益面では営業利益42.1%減、経常利益37.9%減、親会社株主に帰属する四半期純利益60.6%減と減少しています。物流市況の悪化や燃料費高騰などの影響を受けた結果となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は4,887億43百万円と、前連結会計年度末に比べ117億27百万円増加しました。一方、負債合計は2,049億16百万円と、17億17百万円減少しています。純資産は2,838億26百万円と、134億45百万円増加しています。
資産の部
資産の主な増減は、現金及び預金の減少による流動資産の減少79億71百万円、一方で有形固定資産の増加による固定資産の増加64億32百万円、投資有価証券の時価評価による投資その他の資産の増加129億24百万円などが主な要因です。
負債の部
負債の主な変動は、流動負債が201億61百万円増加した一方で、固定負債が218億78百万円減少したことが主な要因です。短期借入金の増加と長期借入金の減少が主な変動要因となっています。
純資産の部
純資産は、その他有価証券評価差額金87億69百万円の増加や、利益剰余金46億3百万円の増加などにより、134億45百万円増加しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期の4.3%から1.5%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の7.7%から2.6%に低下しています。これは、売上高、利益ともに減少したことが主な要因となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが123億29百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが55億49百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが94億39百万円の支出となり、現金及び現金同等物の期末残高は291億68百万円となっています。
配当の支払額
当社は、株主への利益還元を経営の重要課題の一つとしています。当第3四半期連結累計期間では、中間配当として1株当たり35円を実施しました。年間配当金は前期と同水準の1株当たり70円を予定しています。
今後の展望
今後の経営環境は不透明な状況が続くと予想されますが、当社は物流の2024年問題への対応として、拠点の拡充やドライバーの作業負担軽減、デジタル化の推進など、さまざまな取り組みを進めています。また、環境負荷の低減にも注力し、持続可能な成長を目指してまいります。
編集部のまとめ
福山通運株式会社は、物流事業を中心に安定した収益基盤を築いている企業です。当期は燃料高騰などによる影響で減収減益となりましたが、今後は環境対応や生産性向上など、さまざまな取り組みを通じて、持続的な成長を目指していくことが期待されます。引き続き、同社の動向に注目していきたいと思います。
福山通運株式会社の決算日や配当についてまとめました。
福山通運株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算は2023年12月31日時点のものです。また、株主への利益還元として、年間配当金は1株当たり70円を予定しています。今後の事業展開にも期待が高まります。