セイノーホールディングス株式会社の2023年3月期第3四半期決算について、企業成長に向けた取り組みや業績の推移をご紹介します。売上高は前年同期比3.0%増の4,867億円と堅調に推移しています。利益面では原材料価格の高騰などの影響から営業利益が前年同期比16.1%減の205億円となりましたが、企業価値向上に向けた施策が着実に進んでいる様子が伺えます。
企業情報
企業名: セイノーホールディングス株式会社
証券コード: 90760
決算期: 3月期
セイノーホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
セイノーホールディングス株式会社の決算日は3月31日です。決算短信は毎年5月下旬に発表され、株主総会は6月下旬に開催されます。配当金は年2回(6月と12月)支払われています。
主な事業
セイノーホールディングス株式会社は、輸送事業、自動車販売事業、物品販売事業、不動産賃貸事業を展開しています。中核事業の輸送事業では、物流最適化への取り組みや新規事業への投資により、成長分野への注力を進めています。また、自動車販売事業では新車販売の回復や整備サービスの強化などに取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高4,867億円(前年同期比3.0%増)、営業利益205億円(同16.1%減)となりました。原材料価格の高騰や人件費の増加などの影響を受けて利益率は低下しましたが、全体としては堅調な推移となっています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高は6,315億円(2022年3月期)、4,728億円(2023年3月期第3四半期累計)と推移しています。一方、経常利益は326億円(2022年3月期)、219億円(2023年3月期第3四半期累計)となっており、利益面では前年同期を下回る結果となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は6,740億円と前期末比298億円の減少となりました。流動資産は2,196億円、固定資産は4,543億円となっています。一方、負債は2,463億円と78億円減少し、純資産は4,277億円と220億円減少しています。
資産の部
流動資産の主な内訳は現金及び預金581億円、受取手形・売掛金1,159億円などです。固定資産の大部分を占めるのは有形固定資産の3,440億円です。
負債の部
流動負債は1,070億円、固定負債は1,392億円となっています。主な内訳は、流動負債が買掛金514億円、未払金151億円、固定負債が転換社債251億円、長期借入金75億円などです。
純資産の部
純資産は4,277億円で、自己資本比率は62.7%となっています。利益剰余金は3,199億円、自己株式が374億円となっています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期の4.6%から第3四半期では3.8%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の4.6%から第3四半期の3.5%に減少しました。利益率の低下が主な要因と考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フロー251億円、投資活動によるキャッシュ・フロー△197億円、財務活動によるキャッシュ・フロー△477億円となっています。自己株式取得による支出増加などから財務活動によるキャッシュ・フローが大きく減少しています。
配当の支払額
セイノーホールディングス株式会社は年2回の配当を実施しており、第2四半期末と期末に配当を支払っています。当期の配当金は年間88円を予定しており、第2四半期末配当は45円、期末配当は43円となる見込みです。
今後の展望
セイノーホールディングス株式会社は、中長期の経営の方向性「ありたい姿とロードマップ 2028」を策定し、お客様の課題解決に向けた価値提供やロジスティクス分野への集中投資などに取り組んでいます。中期的な業績回復に向けて、物流最適化の継続やロジ・トランスの強化など、着実な施策の実行が期待されます。
編集部のまとめ
セイノーホールディングス株式会社の2023年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比3.0%増の4,867億円と堅調に推移しました。一方、利益面では原材料価格高騰の影響から営業利益が前年同期比16.1%減と厳しい結果となりました。ただし、物流最適化やロジスティクス事業の強化など、中長期的な成長に向けた取り組みを着実に進めており、今後の業績回復が期待されます。
セイノーホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
セイノーホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、決算短信は毎年5月下旬に発表されます。また、配当は年2回(6月と12月)行われており、当期の年間配当金は88円を予定しています。今後の物流最適化やロジスティクス事業の強化に注目が集まりそうです。