株式会社エスライングループ本社(証券コード:90780)の決算報告から分かる業績の状況をご紹介します。当社は物流関連事業を中心に展開する企業で、不動産関連事業やその他の事業も手がけています。この度の決算では、厳しい経営環境の中でも増収に成功しており、今後の事業展開に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社エスライングループ本社
証券コード: 90780
決算期: 2023年3月31日
株式会社エスライングループ本社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エスライングループ本社の決算日は3月31日で、決算報告書は4月下旬に発表されます。四半期決算は6月、9月、12月に行われており、四半期報告書は四半期終了後2か月以内に公表されます。
主な事業
株式会社エスライングループ本社は、物流関連事業を中核事業としています。具体的には、企業間の貨物運送、倉庫業、自動車整備事業、情報処理サービスなどを手がけています。また、不動産関連事業では自社保有不動産の賃貸を展開しており、その他事業では旅客自動車運送事業や売電事業も行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の 営業収益は374億62百万円と前年同期比2.9%増加しました。一方、営業利益は6億4百万円と26.1%減少しています。利益率は低下しましたが、総じて増収基調で推移しており、経営環境の厳しさの中でも堅調な業績を維持できています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移をみると、2022年3月期に1,446百万円の最高益を記録しました。その後は減益傾向にありますが、2023年3月期には1,038百万円と比較的高水準を維持できています。今後も物流需要の回復に期待しつつ、一層のコスト削減などに取り組んでいくとみられます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点での総資産は421億27百万円となっています。前年度末から52百万円増加しました。主な増加要因は受取手形及び営業未収入金の増加、無形固定資産の増加、投資有価証券の増加などが挙げられます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が36億37百万円、有形固定資産が273億68百万円となっています。資産全体として安定した水準を維持できています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び営業未払金が54億2百万円、長期借入金が40億1百万円となっています。有利子負債は前年度末から大幅に減少しており、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、271億17百万円となっています。自己資本比率は64.37%と高水準を維持しており、財務基盤は良好です。利益剰余金も着実に積み上がっています。
ROAとROE
ROAは2.1%、ROEは3.2%となっています。前年同期比で ROAは低下したものの、依然として一定の収益性を確保できています。ROEについても過去3年間ほぼ横ばいで推移しており、投資に対する効率性も保たれています。今後は収益力のさらなる向上に取り組んでいく必要があります。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは37億21百万円の収入、投資活動によるキャッシュフローは14億10百万円の支出、財務活動によるキャッシュフローは41億51百万円の支出となっています。全体としては現金及び現金同等物が10億4百万円減少しました。積極的な設備投資と有利子負債の削減に取り組んだ結果です。
配当の支払額
当社は安定配当を重視する経営方針です。今期は中間配当が1株当たり8円、期末配当が14円の合計22円の配当を実施しました。前期比2円の増配となっており、株主還元の拡大に努めています。
今後の展望
物流需要の回復を見越し、輸送サービス部門の効率化やホームサービス部門の拡大に取り組むとともに、M&Aを通じたグループ基盤の強化にも積極的に取り組んでいきます。また、ESGへの対応にも注力し、持続可能な経営を追求していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社エスライングループ本社は、物流事業を中心とした堅実な経営を続ける企業です。過去の実績から読み取れるように、コロナ禍の影響から着実に回復基調にあり、今後の更なる成長に期待できそうです。また、株主還元も積極的に行っており、投資家にとっても魅力的な企業だと言えるでしょう。今後の事業展開にも注目していきたいと思います。
株式会社エスライングループ本社の決算日や配当についてまとめました。
株式会社エスライングループ本社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月に行われています。配当については、中間配当が8円、期末配当が14円の合計22円の配当を実施しました。株主還元の拡大に努めながら、物流需要の回復と経営基盤の強化に取り組む同社の今後の動向に注目です。