明海グループ株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。海運事業の好調な業績とホテル関連事業の回復が目立つ内容となっています。この記事では、明海グループの企業情報や決算内容の詳細をご紹介します。
企業情報
企業名: 明海グループ株式会社
証券コード: 91150
決算期: 3月期
明海グループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
明海グループ株式会社の決算は3月期です。第3四半期の決算は2023年12月31日が基準日となります。
主な事業
明海グループ株式会社の主な事業は外航海運業、ホテル関連事業、不動産賃貸業です。外航海運業が同社の中核事業で、自社所有の船舶を活用した貨物輸送サービスを提供しています。ホテル関連事業としてリゾートホテルの運営も行っています。また不動産事業では、オフィスビルや賃貸住宅の賃貸管理も展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は売上高50,409百万円、営業利益9,353百万円と大幅な増収増益となりました。特に海運事業の好調が目立ち、前年同期比で売上高13.6%増、営業利益62.3%増と大幅な伸びとなっています。ホテル事業も業況が回復し、前年同期の損失から今期は経常黒字に転じています。
売上・利益の推移
直近の3年間では売上高が58,061百万円、経常利益が6,443百万円と高水準で推移しています。特に2023年3月期は業績が好調で、売上高・経常利益ともに過去最高を記録しています。今期第3四半期の業績をみると、引き続き海運事業が好調に推移しているほか、ホテル事業でも回復基調が続いています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は295,771百万円と前期末から20,824百万円増加しました。一方、負債は216,092百万円で前期末から9,579百万円増加しています。純資産は79,679百万円と前期末から11,245百万円増加しており、自己資本比率は14.1%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が36,492百万円と大きく増加している一方、船舶が189,329百万円に増加しています。これは新造船の竣工や為替換算などによる影響です。
負債の部
負債の部では、長期借入金が142,544百万円と大きく増加しています。これは船舶取得に伴う資金調達によるものです。
純資産の部
純資産の部では、為替換算調整勘定が6,334百万円と大幅に増加しています。また、利益剰余金も27,418百万円と着実に積み上がってきています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は2.1%、ROE(自己資本利益率)は5.9%となっています。前期と比べて、ROAは横ばいでROEは減少傾向にあります。これは利益の伸び率が資本の伸び率を下回ったことが主な要因です。しかし、依然として高い水準を維持しており、安定した収益性を示しています。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが15,444百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは20,916百万円のマイナスとなっており、新造船取得などの設備投資が主な要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは5,551百万円のプラスとなっています。全体としては、現金及び預金が大幅に増加しています。
配当の支払額
2023年3月期の1株当たり配当金は5.00円、2024年3月期第3四半期時点では配当は行われていません。今後の業績動向や財務状況を踏まえ、適切な利益還元を行っていくものと期待されます。
今後の展望
明海グループは、引き続き外航海運事業の強化に注力していく方針です。また、ホテル事業やその他の事業分野でも、収益性の向上とグループの事業基盤の拡大を目指していきます。中期的な成長戦略としては、船舶の燃費効率の向上や船舶の大型化などによる生産性の向上、ホテル事業の需要回復に合わせた収益力強化などに取り組んでいきます。
編集部のまとめ
明海グループの2023年12月期第3四半期は、海運事業の堅調な業績を主因として増収増益となりました。ホテル事業でも回復基調が続いています。財務面でも安定した経営基盤が築かれており、今後の更なる業績拡大が期待できるでしょう。株主還元についても、今後の動向に注目が集まります。
明海グループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
明海グループ株式会社の決算は3月期で、第3四半期の決算日は2023年12月31日でした。業績は海運事業の好調などにより大幅増収増益となり、2023年3月期は過去最高を記録しています。株主還元については、直近では1株当たり5.00円の配当が行われましたが、今後の業績次第で変動する可能性があります。今後の更なる成長に期待が高まるグループ企業です。