株式会社シーユーシーの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。この会社は「医療という希望を創る。」というミッションのもと、医療機関の経営支援やホスピス事業、訪問看護事業を展開する注目の企業です。今回の決算では、売上収益が前年同期比14.9%減の23,368百万円と減収となりましたが、営業利益は2,620百万円と健闘しています。
企業情報
企業名: 株式会社シーユーシー
証券コード: 91580
決算期: 3月期
株式会社シーユーシーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
決算日は3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月の各末日に行われています。新型コロナ禍の影響を受けながらも、積極的な事業展開を続けています。
主な事業
同社は、医療機関支援事業、ホスピス事業、居宅訪問看護事業の3つを主力事業としています。医療機関に対する経営支援、ホスピス型住宅の運営、および居宅での訪問看護サービスの提供など、医療分野に特化したサービスを幅広く展開しています。これらの事業を通じて、少子高齢化が進む日本社会の医療課題解決に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上収益が23,368百万円と前年同期比14.9%減となりました。一方、営業利益は2,620百万円と前年同期比17.2%の減少にとどまっています。これは、ホスピス事業やリハビリ訪問看護事業における収益性の改善などにより、利益率が高まったためです。
売上・利益の推移
同社の売上収益は年々増加しており、前期は35,210百万円を記録しました。また、営業利益も3,634百万円と高水準を維持しています。医療分野における需要の高まりを背景に、今後も着実な業績拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の総資産は58,034百万円と前期末比18,284百万円の増加となりました。これは、現金及び現金同等物の増加や、ホスピス型住宅の増加に伴う有形固定資産の増加などが主な要因です。一方、負債合計は31,726百万円と前期末比3,896百万円増加しています。
資産の部
現金及び現金同等物が17,532百万円と大幅に増加しており、ホスピス型住宅の増加に伴い有形固定資産が11,173百万円となっています。また、使用権資産が5,850百万円と前期末比増加しています。
負債の部
借入金が前期末比増加し、流動負債が7,229百万円、非流動負債が24,496百万円となりました。また、リース負債も6,480百万円と増加しています。
純資産の部
当期の新株発行により資本金と資本剰余金が大幅に増加し、親会社の所有者に帰属する持分は26,066百万円となりました。自己資本比率は44.9%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は4.9%、ROE(自己資本利益率)は9.1%となっています。医療分野での事業拡大により、今後さらなる収益性の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは2,548百万円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは4,274百万円の支出で、ホスピス型住宅の新規開設などに充当されています。また、財務活動によるキャッシュ・フローは15,175百万円の収入で、新株発行による資金調達が寄与しています。
配当の支払額
株式会社シーユーシーは、創業以来配当を行っていません。今後の事業拡大と資金需要に備えるため、内部留保の確保を優先しているものと考えられます。
今後の展望
同社は、医療機関支援事業の拡大やホスピス・訪問看護事業の新規出店などを通じて、さらなる業績拡大を目指しています。また、2023年12月に米国での足病(Podiatry)クリニックネットワークの買収を発表するなど、海外事業への進出にも意欲を見せています。今後の事業展開に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社シーユーシーは、医療分野における様々なサービスを展開する注目の企業です。当第3四半期決算では、新型コロナ禍の影響を受けつつも、ホスピス事業や訪問看護事業の収益性改善により、一定の収益を確保しました。今後は、海外事業の展開など、さらなる成長が期待されます。同社の今後の動向にも注目が集まっています。
株式会社シーユーシーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社シーユーシーの決算日は3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月の各末日に行われています。また、同社は創業以来、配当を実施していません。事業拡大と内部留保の確保を優先しているものと考えられます。