Green Earth Institute株式会社の2023年10月期第2四半期決算が発表されました。バイオリファイナリー技術の研究開発に注力する同社の決算内容を詳しくレポートいたします。
企業情報
企業名: Green Earth Institute株式会社
証券コード: E37153
決算期: 9月
Green Earth Institute株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算は9月決算で、第2四半期は2024年3月31日となります。
主な事業
Green Earth Institute株式会社は、バイオリファイナリー技術の研究開発を主事業としています。具体的には、環境対応型の化学製品や燃料の製造技術の開発に取り組んでいます。特に、NEDOから受託したバイオファウンドリ事業やグリーンイノベーション基金事業などの大型プロジェクトを進めています。
同社は2023年10月に東京証券取引所グロース市場に新規上場し、脱炭素社会の実現に貢献する技術の開発を加速させています。
今期の業績と利益率は?
同社の2023年10月期第2四半期の業績は、売上高166,653千円、営業損失225,402千円、経常損失226,020千円、四半期純損失226,995千円となりました。
研究開発費が先行投資として計上されたことなどから、損失を計上する結果となりました。しかし、NEDOの大型受託プロジェクトなどが順調に進捗していることから、今後の業績改善に期待が持てるでしょう。
売上・利益の推移
同社の直近2期の売上高は次のとおりです。
2023年10月期第2四半期: 166,653千円
2022年10月期第2四半期: 130,391千円
売上高は前年同期比で27.8%増加しています。一方で、研究開発投資の増加により利益は減少しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年10月期第2四半期末の貸借対照表の概要は以下のとおりです。
資産の部
同社の資産は3,550,194千円となっています。これは主に、バイオファウンドリ事業における設備投資のためのNEDOからの立替金521,873千円、仕掛品205,940千円の増加によるものです。また、現金及び預金は2,349,247千円を保有しています。
負債の部
同社の負債は1,663,961千円となっています。これは主に、バイオファウンドリ事業に関する仮受金805,480千円、未払金312,143千円の増加によるものです。
純資産の部
同社の純資産は1,886,233千円となっています。利益剰余金が226,995千円減少したことが主な要因です。自己資本比率は53.0%となっています。
ROAとROE
同社の2023年10月期第2四半期のROAは-6.4%、ROEは-12.0%となっています。研究開発投資の先行投資分により、収益性指標は低下しているものの、脱炭素社会実現に向けた同社の取り組みが着実に進展していることから、中長期的な成長が期待されます。
キャッシュフロー
同社の2023年10月期第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によって696千円の支出、投資活動によって46,557千円の支出、財務活動によって4,559千円の支出となりました。
バイオファウンドリ事業に関する立替金の増加や未払金の増加などがあったものの、現金及び現金同等物は前期末より51,812千円減少し、2,349,247千円となりました。
配当の支払額
同社は現在配当を行っておりません。今後の成長戦略への投資を優先しつつ、業績の推移を見ながら、株主還元の検討を行っていく方針です。
今後の展望
Green Earth Institute株式会社は、NEDOからの大型受託事業などに積極的に取り組み、バイオリファイナリー技術の研究開発を加速させる方針です。脱炭素社会実現に向けた同社の事業展開に注目が集まっています。
今後の業績改善と中長期的な成長が期待されます。
編集部のまとめ
Green Earth Institute株式会社は、バイオリファイナリー技術の研究開発に注力しています。2023年10月期第2四半期は、NEDOからの大型プロジェクトの受託等により、売上高は前年同期比で27.8%増加しました。一方で、研究開発投資の先行投資により、利益は減少したものの、今後の業績改善が期待されています。
同社は脱炭素社会実現に貢献する技術開発に期待が寄せられており、中長期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
Green Earth Institute株式会社の決算日や配当についてまとめました。
Green Earth Institute株式会社の決算は9月期で、第2四半期は2024年3月31日となっています。また、同社は現在配当を行っていませんが、今後の成長に向けた投資を優先し、業績の推移を見ながら配当の検討を行っていく方針です。