株式会社CaSyの2024年2月期第1四半期の決算報告書が発表されましたので、その内容をご紹介します。家事代行サービス事業を展開する同社の直近の業績と今後の展望について、分かりやすく解説していきます。
企業情報
企業名: 株式会社CaSy
証券コード: E37432
決算期: 11月
株式会社CaSyの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社CaSyの決算期は11月です。今回発表されたのは2024年2月期第1四半期(2023年12月1日~2024年2月29日)の決算報告書です。
主な事業
株式会社CaSyは、家事代行サービス事業を中心に展開しています。「大切なことを、大切にできる時間を創る」をミッションに、オンラインで完結する家事代行サービス「CaSy」を運営しています。掃除やお料理などのサービス実施以外は全てオンラインで完結できるシステムを構築し、利用者の利便性と家事代行スタッフの働きやすさの両立を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は418,540千円と前年同期比16.7%の増加となりました。しかし、広告宣伝費への投資を積極的に行ったことで、営業損失は1,447千円になりました。一方で、経常損失は1,914千円、四半期純損失は1,271千円となりました。
売上・利益の推移
直近の売上高は上昇傾向にあり、前期の239,734千円から当第1四半期では418,540千円と大幅に増加しています。一方で利益面では、先行投資の影響から第1四半期は損失計上となっていますが、通期では着実な業績改善が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社CaSyは単体決算のため、四半期連結貸借対照表は作成しておりません。個別の四半期貸借対照表について見ていきましょう。
資産の部
当第1四半期会計期間末の資産合計は484,724千円となり、前事業年度末に比べ2,215千円減少しました。これは主に売掛金が7,833千円減少したことによるものです。
負債の部
当第1四半期会計期間末の負債合計は246,261千円となり、前事業年度末に比べ943千円減少しました。買掛金が6,186千円減少し、一方で短期借入金が10,000千円増加したことなどが主な要因です。
純資産の部
当第1四半期会計期間末の純資産合計は238,463千円となり、前事業年度末に比べ1,271千円減少しました。これは四半期純損失1,271千円を計上したことによるものです。
ROAとROE
株式会社CaSyのROAは前期末の4.9%から当第1四半期末には3.2%に低下しています。一方、ROEは前期末の4.7%から当第1四半期末には-2.1%と大幅に悪化しています。これは主に当第1四半期の四半期純損失の影響によるものです。
キャッシュフロー
当第1四半期累計期間のキャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、詳細な情報は開示されていません。ただし、従業員の給与支払いや家賃等の固定費の支払いによりキャッシュアウトが生じているものと考えられます。
配当の支払額
株式会社CaSyは創業間もない企業のため、現在のところ配当は行っていません。今後の業績推移を見極めながら、株主への利益還元について検討していくことが期待されます。
今後の展望
株式会社CaSyは、2024年2月15日より新たな事業「MoNiCa(モニカ)」の提供を開始しました。これは家事代行事業者向けの業務管理システムで、家事代行サービスのデジタル化を推進することで、事業拡大と利便性の向上を目指しています。今後、事業の多角化と継続的な成長が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社CaSyは、家事代行サービス「CaSy」を中心とした事業を展開しており、直近では売上高が大幅に増加しています。一方で先行投資の影響から、当第1四半期は営業損失、経常損失、四半期純損失を計上する結果となりました。
しかし、新たな事業「MoNiCa」の提供開始など、今後の事業の多角化と成長への期待も高まっています。引き続き、同社の動向に注目していきたいと思います。
株式会社CaSyの決算日や配当についてまとめました。
株式会社CaSyの決算期は11月で、今回発表されたのは2024年2月期第1四半期の決算報告書です。同社は現在のところ配当を行っていませんが、今後の業績次第で株主への利益還元も検討されることが期待されます。