フルハシEPO株式会社の最新の決算報告書が公開されました。木質廃棄物の再資源化や建設副産物の再利用など、同社の取り組みが功を奏し、業績が順調に推移しています。この報告書の内容を分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
企業情報
企業名: フルハシEPO株式会社
証券コード: 92210
決算期: 2024年3月31日
フルハシEPO株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
フルハシEPO株式会社は、3月31日が決算日となっています。通常の企業スケジュールに沿って、翌年の2月14日に第3四半期の決算報告書を提出しています。
主な事業
フルハシEPO株式会社は、バイオマテリアル事業と資源循環事業を中心に事業展開しています。バイオマテリアル事業では、木質廃棄物を再資源化して燃料チップを製造し、再生可能エネルギーの原料として提供しています。一方の資源循環事業では、住宅建設で発生する建築副産物を再資源化して循環型社会の実現に貢献しています。これらの事業を通じて、環境に配慮した持続可能な社会の実現を目指しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は売上高6,510,791千円、営業利益848,118千円、親会社株主に帰属する四半期純利益717,169千円と、前年同期比でいずれも増加しています。特に営業利益率は13.0%と高水準を維持しており、同社の事業モデルの強さが表れています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は着実に増加しており、経常利益も安定的に推移しています。特に前期と当期の経常利益は1,000,000千円を超えるなど、高収益体質を維持しています。この背景には、同社の中核事業であるバイオマテリアル事業と資源循環事業の好調な業績が寄与しています。
四半期連結貸借対照表について
四半期連結貸借対照表を見ると、同社の財務体質は健全であることが分かります。
資産の部
総資産は11,230,937千円となっており、前期末比で80,585千円減少しています。現金及び預金は2,477,512千円と手元流動性が高く、また設備投資による建設仮勘定の増加など、事業拡大への取り組みも進んでいます。
負債の部
負債合計は5,757,847千円と前期末比で501,221千円減少しています。有利子負債の削減が進み、自己資本比率は48.7%と財務体質が強化されています。
純資産の部
純資産合計は5,473,090千円と前期末比で420,636千円増加しています。利益剰余金の積み上がりにより、財務基盤が着実に強化されています。
ROAとROE
ROAは6.5%、ROEは14.2%と、いずれも前年同期を上回っています。同社の事業モデルの強さが、収益性の高さに表れています。また、有利子負債の削減により財務体質が改善したことで、投下資本の効率性も高まっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは704,736千円のプラスとなっています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローは△463,866千円のマイナスとなっています。財務活動では有利子負債の返済を進めており、全体としてはキャッシュ・ポジションが健全に維持されています。
配当の支払額
同社は株主還元にも積極的で、当期は1株当たり配当金30円を実施しています。前年同期比で10円増配となり、株主の皆様への利益還元が強化されました。
今後の展望
同社は、木質廃棄物の再資源化やサーキュラーエコノミーの実現を通じて、環境に配慮した事業展開を行っています。今後もバイオマテリアル事業と資源循環事業の強化に注力し、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。環境関連分野での需要拡大が見込まれる中、同社の事業モデルは時代のニーズに合致しており、さらなる飛躍が期待されます。
編集部のまとめ
フルハシEPO株式会社は、環境分野での事業基盤を強化し、安定した収益を上げています。特にバイオマテリアル事業と資源循環事業が牽引役となり、業績を押し上げている様子が分かりました。また、財務体質の健全性も高く、株主還元にも力を入れています。今後も同社の取り組みに注目していきたいと思います。
フルハシEPO株式会社の決算日や配当についてまとめました。
フルハシEPO株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算報告書の提出期限は2月14日です。また、同社は1株当たり30円の期末配当を実施するなど、株主還元にも積極的に取り組んでいます。環境関連分野での高収益体質を維持しながら、さらなる成長が期待されます。