株式会社売れるネット広告社の2023年度第2四半期決算報告書が公開されました。業績が堅調に推移していることがわかったので、今回の決算の内容について詳しくご紹介しましょう。
企業情報
企業名: 株式会社売れるネット広告社
証券コード: E36421
決算期: 2024年7月期
株式会社売れるネット広告社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社売れるネット広告社の決算日は7月31日です。第2四半期の決算期間は2023年8月1日から2024年1月31日までです。
主な事業
株式会社売れるネット広告社は、D2C(ネット通販)事業者向けのデジタルマーケティング支援事業を展開しています。ネット広告の運用代行や、自社開発したクラウドサービス「売れるD2Cつくーる」の提供などを行っています。国内EC市場の拡大に伴い、同社の事業も順調に拡大しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期累計期間の業績は売上高332,246千円、営業損失88,160千円、経常損失99,382千円、四半期純損失73,549千円となりました。利益率は低下しているものの、売上高は堅調に推移しています。
売上・利益の推移
過去の売上高、利益の推移を見ると、売上高は年々増加しており、2023年7月期の売上高は1,172,332千円と大きな規模に成長しています。一方、利益面では2023年7月期に一時的な経常損失が発生したものの、通期では黒字を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社売れるネット広告社の2024年1月31日現在の四半期連結貸借対照表について、資産、負債、純資産の各項目の状況をご紹介します。
資産の部
資産合計は1,172,332千円となっています。現金及び預金が473,661千円と大きな割合を占め、財務体質が強固であることがわかります。また、投資有価証券100,000千円の保有もみられます。
負債の部
負債合計は226,097千円と、資産の約2割程度に抑えられています。主な内訳は買掛金141,871千円などです。
純資産の部
純資産合計は946,234千円と、資産の8割弱を占めています。2023年10月の東京証券取引所グロース市場上場に伴う増資により、自己資本比率は80.7%と非常に健全な水準にあります。
ROAとROE
株式会社売れるネット広告社のROA(総資産利益率)はマイナス6.3%、ROE(自己資本利益率)はマイナス7.8%となっています。事業拡大に伴う先行投資などが影響して、一時的に収益性が低下しているものと考えられます。
キャッシュフロー
当第2四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス141,982千円、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス132,112千円、財務活動によるキャッシュ・フローが360,818千円となっています。財務活動によるキャッシュ・フローの増加は上場に伴う増資によるものです。
配当の支払額
株式会社売れるネット広告社は現時点で配当を実施していません。成長段階にあると考えられるため、内部留保の充実に注力しているものと見られます。
今後の展望
株式会社売れるネット広告社は、国内EC市場の拡大に合わせてD2C事業者向けのデジタルマーケティング支援事業の拡大を目指しています。2024年2月には株式会社グルプス、株式会社オルリンクス製薬の2社を子会社化し、事業領域の拡大も図っています。今後の業績拡大に大きな期待がかかっています。
編集部のまとめ
株式会社売れるネット広告社の2023年度第2四半期決算は、売上高が堅調に推移するものの、一時的な先行投資による収益性の低下がみられました。しかし、東京証券取引所グロース市場への上場に伴う資金調達により財務基盤は強化されており、今後の事業拡大への期待が高まっています。引き続き同社の動向に注目していきたいと思います。
株式会社売れるネット広告社の決算日や配当についてまとめました。
株式会社売れるネット広告社の決算日は7月31日、第2四半期の決算期間は2023年8月1日から2024年1月31日までです。また、同社は現時点で配当を実施していません。今後の業績拡大に伴い、配当の実施も期待できるかもしれません。