株式会社デリバリーコンサルティングの2024年4月期第3四半期決算が発表されました。デジタルトランスフォーメーション事業を手掛ける同社は、売上高が29.4%増加の2,072,992千円と大幅な増収を果たしました。また、営業利益は209.0%増加の213,532千円と、高い収益性を示しています。この業績は、パートナーシップ強化による案件獲得量の向上と、人材採用及び教育・マーケティング施策の推進によるものと見られます。
企業情報
企業名: 株式会社デリバリーコンサルティング
証券コード: E36711
決算期: 7月期
株式会社デリバリーコンサルティングの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社デリバリーコンサルティングの決算期は7月期で、今回の決算は2024年4月期第3四半期の決算となります。毎年8月に第1四半期、11月に第2四半期、2月に第3四半期、そして7月に本決算が発表されます。
主な事業
株式会社デリバリーコンサルティングは、クライアントのデジタルプラットフォーム構築のパートナーとして、クラウド、AI、RPAなどの先端技術を活用したシステム開発を手がけています。クライアントのビジネスモデル変革や新たなサービス開発を支援し、企業価値の最大化に貢献することが同社の強みとなっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,072,992千円(前年同期比29.4%増)、営業利益213,532千円(同209.0%増)、経常利益213,093千円(同211.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益156,261千円(同304.9%増)と、大幅な増収増益となりました。高い成長と収益性を示しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は着実に増加しており、営業利益、経常利益、純利益も増加基調にあります。特に当期は、パートナーシップの強化やシステム開発などの先行投資が奏功し、大幅な増収増益を達成しています。今後も高成長が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財政状態を見ると、総資産は1,509,886千円と前期末比191,014千円増加しました。流動資産は1,340,823千円と、主に売掛金の増加で193,394千円増加しています。一方、固定資産は169,063千円と2,379千円減少しました。
資産の部
流動資産は現金及び預金の増加や売掛金の増加などにより大幅に増加しており、固定資産は減価償却などによる減少があったものの、全体として総資産は増加基調にあります。
負債の部
負債合計は445,643千円と前期末比60,544千円増加しました。流動負債が394,174千円と77,479千円増加した一方で、固定負債は51,469千円と16,935千円減少しています。短期借入金の増加などが主な要因です。
純資産の部
純資産は1,064,242千円と前期末比130,470千円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益156,261千円の計上と自己株式の取得43,750千円によるものです。自己資本比率は70.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は当第3四半期で14.1%となり、前年同期の4.8%から大幅に改善しています。また、ROE(自己資本当期純利益率)も14.7%と前年同期の4.1%から大幅に上昇しました。これは、売上高と利益の増加により収益性が向上したことが主な要因です。今後も高い収益性を維持していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが+191,493千円と大幅な黒字となっています。これは、税金等調整前四半期純利益213,093千円の計上などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが-15,918千円と若干の赤字となっており、財務活動によるキャッシュ・フローは-145,250千円と支出超過となりました。全体として現金及び現金同等物は30,325千円増加し、財務体質は良好に推移しています。
配当の支払額
今期の配当については、株主への利益還元の一環として、前期と同額の年間配当金を1株当たり3.5円とすることを計画しています。配当性向は約10%前後と、株主還元にも力を入れています。今後も安定的な配当の継続が期待されます。
今後の展望
デジタルトランスフォーメーション市場の急速な成長を背景に、今後も高い成長が見込まれると考えられます。同社は、先端技術を活用したシステム開発で培ったノウハウを活かし、パートナーシップの強化や人材投資を通じて、更なる飛躍が期待されます。今後の業績にも注目が集まっています。
編集部のまとめ
株式会社デリバリーコンサルティングは、デジタルトランスフォーメーション事業で大きな成長を遂げています。パートナーシップの強化やシステム開発投資が奏功し、売上高、利益ともに大幅な増加を果たしました。財務状況も健全で、株主還元にも力を入れています。今後の更なる成長が期待される企業といえるでしょう。
株式会社デリバリーコンサルティングの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は7月期で、年4回の四半期決算を行っています。配当については、前期と同額の年間3.5円の配当を実施する予定です。安定的な株主還元に取り組む同社に注目が集まっています。