人・夢・技術グループ株式会社の2023年度第2四半期決算が公表されました。同社は建設コンサルティングやインフラサービスなどの事業を展開する企業で、この決算では増収増益となり、好調な業績を維持しているようです。特に「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の追い風を受けて、受注が大幅に増加していることが大きな特徴です。今後も社会インフラの維持管理や更新に関連する需要の増加が見込まれるため、同社の業績は引き続き好調に推移するものと期待されます。
企業情報
企業名: 人・夢・技術グループ株式会社
証券コード: E36223
決算期: 2023年9月期
人・夢・技術グループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
人・夢・技術グループ株式会社の決算期は9月期で、第2四半期は2024年3月31日に終了しています。毎年5月15日に第2四半期報告書を提出しています。
主な事業
人・夢・技術グループ株式会社は、建設コンサルタント事業、サービスプロバイダ事業、プロダクツ事業の3つを主な事業領域としています。建設コンサルタント事業では、橋梁設計や道路管理など、インフラの維持管理・更新に取り組んでいます。サービスプロバイダ事業では地域開発などのIPP事業を展開し、プロダクツ事業では環境配慮型の建設資材の販売などを手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は217億6百万円と前年同期比0.3%の増加、営業利益は26億74百万円と10.1%の減少となりました。売上高は概ね計画通りの水準となりましたが、販管費の増加により営業利益は減少しました。利益率としては、売上総利益率が32.8%、営業利益率が12.3%となっています。
売上・利益の推移
人・夢・技術グループ株式会社は近年、堅調な業績を維持しています。売上高は過去5期において400億円前後で推移しており、営業利益も30億円前後を確保しています。特に2023年9月期の決算では、397億12百万円の売上高と44億92百万円の営業利益を計上し、11.3%の高い営業利益率を実現しました。
四半期連結貸借対照表について
人・夢・技術グループ株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、473億61百万円の総資産を有しています。前期末比で111億19百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が105億9百万円と大幅に増加しており、受取手形、完成業務未収入金及び契約資産も219億36百万円と80億増加しています。これらの増加により、流動資産全体では351億4百万円と大幅に拡大しました。
負債の部
負債の部では、短期借入金が93億円増加し、流動負債全体では196億20百万円と大幅に増加しました。一方で長期借入金は減少傾向にあり、固定負債は58億54百万円となっています。
純資産の部
純資産の部は218億86百万円と前期末比11億88百万円増加しています。親会社株主に帰属する四半期純利益16億59百万円を計上したことが主な要因です。この結果、自己資本比率は46.1%となっています。
ROAとROE
人・夢・技術グループ株式会社のROA(総資産経常利益率)は直近5期で8.7%前後で推移しており、ROE(自己資本利益率)は8.8%前後となっています。建設コンサルタント事業を中心に安定した収益基盤を築いており、高い収益性を維持しているといえます。今後も「国土強靱化」などの社会インフラ需要の増加が見込まれることから、ROAやROEの水準は概ね現状を維持できると考えられます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動で49億29百万円の支出、投資活動で4億32百万円の支出、財務活動で83億98百万円の収入となりました。特に財務活動では、短期借入れによる収入が大幅に増加しています。この結果、現金及び現金同等物の残高は前期末比30億45百万円増加の102億19百万円となりました。
配当の支払額
人・夢・技術グループ株式会社は、2023年12月22日開催の定時株主総会の決議に基づき、1株当たり70円の期末配当を実施しました。この結果、当期の年間配当金は1株当たり70円となっています。今後も株主還元の充実に努めていく方針のようです。
今後の展望
人・夢・技術グループ株式会社は、中期経営計画「持続成長プラン2025」に沿って、業容の拡大と収益力の向上に取り組んでいます。「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」などの追い風を受けて、建設コンサルタント事業を中心に受注が好調に推移しており、今後も社会インフラ需要の増加が期待できます。また、サービスプロバイダ事業やプロダクツ事業でも新たな収益源の開拓を進めていくことから、引き続き安定した業績を維持できるものと考えられます。
編集部のまとめ
人・夢・技術グループ株式会社は、建設コンサルタントやインフラサービス分野で高い競争力を発揮し、業績を順調に拡大してきました。特に「国土強靭化」への対応で受注が増加し、売上高や営業利益を伸ばしています。今後も社会インフラ需要の高まりを取り込んで、さらなる成長が期待できる企業と言えるでしょう。株主還元面でも配当の充実に努めており、投資家にとっても魅力的な銘柄といえます。
人・夢・技術グループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
人・夢・技術グループ株式会社の決算期は9月期で、第2四半期は2024年3月31日に終了しています。毎年5月15日に第2四半期決算報告書を提出しています。また、同社は2023年12月22日開催の定時株主総会の決議に基づき、1株当たり70円の期末配当を実施しました。今後も安定的な配当を行っていく方針のようです。