株式会社ラストワンマイル(証券コード: 92520)の決算が公表されました。ラストワンマイルは、業種や商品にこだわらずあらゆる商品を独自の販売手法で新市場を開拓する企業です。同社の直近の決算内容を分かりやすくお伝えいたします。
企業情報
企業名: 株式会社ラストワンマイル
証券コード: 92520
決算期: 2023年8月31日
株式会社ラストワンマイルの決算日・決算時期(スケジュール)は?
ラストワンマイルの決算期は8月31日となっています。したがって、同社の決算は毎年9月に発表されます。
主な事業
ラストワンマイルは、業種や商品にこだわらず、あらゆる商品を「まだない販売の手法」で新たな市場(ブルーオーシャン)を開拓し、独占的に販売することを営業方針としています。具体的には、アライアンス事業、リスティング広告事業、メディア運営事業、ECサイト事業、コンタクトセンター事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間(2023年9月1日~2024年2月29日)の業績は、売上収益5,235,750千円(前年同期比8.4%増)、営業利益306,449千円(前年同期比112.3%増)、税引前四半期利益299,317千円(前年同期比112.6%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益201,036千円(前年同期比3.6%増)となりました。利益率はいずれも大幅に改善しています。
売上・利益の推移
ラストワンマイルの売上収益は、過去2期連続で増加しています。2023年8月期は93.50億円と大きく増加し、2024年2月期第2四半期累計でも52.36億円と順調な推移を示しています。利益面でも、営業利益、税引前四半期利益、親会社の所有者に帰属する四半期利益がいずれも大幅に増加しています。
四半期連結貸借対照表について
ラストワンマイルの2024年2月29日時点の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
資産合計は58,493百万円となっています。流動資産は36,105百万円、非流動資産は22,388百万円です。流動資産では現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権が大きな割合を占めています。一方、非流動資産では使用権資産、のれん、その他の金融資産が主な内訳となっています。
負債の部
負債合計は45,025百万円となっています。流動負債は27,092百万円、非流動負債は17,933百万円です。流動負債では営業債務及びその他の債務、社債及び借入金が主な内訳となっています。非流動負債では借入金が大きな割合を占めています。
純資産の部
純資産合計は13,468百万円となっています。資本金は3,871百万円、利益剰余金は10,491百万円となっています。
ROAとROE
ラストワンマイルのROA(総資産経常利益率)は4.8%、ROE(自己資本利益率)は15.0%となっています。ROAはやや低めですが、ROEは良好な水準にあると言えます。これは、過去2期の業績改善によって自己資本が増加したことが主な要因と考えられます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが692百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが5,156百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが6,387百万円の収入となっています。投資活動では子会社の株式取得などがあり、財務活動では借入の増加などがありました。
配当の支払額
ラストワンマイルは現在配当を実施していません。今後の業績動向や財務状況を見極めながら、株主還元策の検討を進めていくものと思われます。
今後の展望
ラストワンマイルは、新型コロナの影響が落ち着き経済活動の正常化が進む中で、事業拡大に向けた M&A も積極的に行っています。2024年3月には株式会社ベンダーと株式会社HOTEL STUDIOを完全子会社化しており、さらなる事業の拡大が期待されます。
編集部のまとめ
ラストワンマイルは、新型コロナの影響から着実に回復しつつあり、売上や利益の大幅な改善が確認できました。今後も M&A などを通じて事業基盤を強化し、さらなる成長が期待されます。配当の実施などの株主還元策にも期待が高まっています。
株式会社ラストワンマイルの決算日や配当についてまとめました。
ラストワンマイルの決算日は8月31日で、毎年9月に決算が発表されています。直近の決算では売上や利益が大幅に改善しましたが、現時点では配当は実施されていません。今後の業績動向次第で、株主還元策の検討が進むものと期待されます。