株式会社ラストワンマイルの2024年5月期の第3四半期決算発表がありました。売上収益8,571,246千円と前年同期比19.7%の大幅増加となり、営業利益も748,250千円と311.7%も増加しています。経営目標の達成に向けて着実に成長を遂げている企業といえるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社ラストワンマイル
証券コード: E37098
決算期: 8月31日
株式会社ラストワンマイルの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ラストワンマイルの決算期は8月31日で、四半期決算を実施しています。第3四半期決算として2024年5月31日までの3ヶ月間の決算内容が発表されました。
主な事業
株式会社ラストワンマイルは、業種業態にこだわらず、あらゆる商品を世の中にまだない販売の手法を考えて新たな市場(ブルーオーシャン)を構築し、独占的に販売することを営業方針として事業展開しています。既存事業の強化と新たな成長基盤の確立に注力しています。
今期の業績と利益率は?
2024年5月期第3四半期の業績は、売上収益8,571,246千円(前年同期比19.7%増)、営業利益748,250千円(前年同期比316.7%増)と大幅な増収増益を達成しました。これにより、営業利益率は8.7%と高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
過去数年の決算を見ると、売上収益は堅調に拡大しており、2023年8月期には9,350,231千円を記録しています。利益面でも営業利益が大幅に増加しており、2024年5月期第3四半期累計では748,250千円と大きな伸びを示しました。企業の業容拡大と収益力の強化が順調に進んでいるといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月31日時点の総資産は8,463,624千円と前期末から4,559,877千円増加しました。これは、のれんの増加や現金及び現金同等物の増加などが主な要因です。一方、負債合計は5,964,395千円と前期末から3,510,601千円増加しています。
資産の部
主な資産は現金及び現金同等物2,116,544千円、のれん1,630,946千円、使用権資産1,426,280千円などとなっています。積極的な企業買収などによりのれんが大きく増加しています。
負債の部
主な負債は借入金(長期・短期)2,792,884千円、リース負債2,418,803千円などとなっています。財務面での利用も進んでいる様子がうかがえます。
純資産の部
純資産は2,499,229千円と前期末から1,049,277千円増加しました。資本剰余金や利益剰余金が増加したことが主な要因です。自己資本比率は29.5%となっています。
ROAとROE
ROAは前期の3.9%から当期第3四半期では8.9%に大幅に改善しています。これは、利益の大幅な伸びに加え、のれんを含む資産が増加したものの、それ以上に収益力が向上したためです。また、ROEも前期の37.1%から当期第3四半期は37.7%と堅調な水準を維持しています。安定的な収益性と資本効率性が確保されていると評価できるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは657,019千円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは328,325千円の支出となりました。これは主に子会社株式の取得によるものです。財務活動では523,194千円の収入を計上しています。全体としては851,888千円の増加となり、手元流動性は確保できています。
配当の支払額
当四半期の報告書では配当に関する情報は記載されていません。過去の実績をみると、2023年8月期の年間配当金は1株当たり10円でした。今後の配当動向にも注目していく必要があるでしょう。
今後の展望
株式会社ラストワンマイルは、引き続き事業の強化と収益力の向上に注力していく方針です。これまでの買収戦略を活かし、ストック型収益の拡大や新しい成長分野の開拓を進めていくことで、さらなる業績拡大が期待されます。加えて、強固な財務基盤を活かして、M&A等の積極的な投資にも取り組む可能性があります。
編集部のまとめ
株式会社ラストワンマイルは、第3四半期決算において大幅な増収増益を達成しました。特に営業利益が316.7%も増加するなど、収益力の向上が顕著です。また、のれんの増加などから資産が大幅に拡大し、財務体質も強化されています。今後も積極的な M&Aなどにより事業拡大を続け、さらなる成長が期待できる企業です。
株式会社ラストワンマイルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ラストワンマイルの決算期は8月31日で、四半期決算を実施しています。過去の実績では、年間配当金は1株当たり10円でしたが、当四半期の報告書では配当に関する情報は記載されていません。今後の配当動向に引き続き注目していく必要がありそうです。