スローガン株式会社の2023年度Q3決算が発表されました。人材マッチングサービスを展開する同社の業績は、大学新卒向けの学生サービスの苦戦がありつつも、社会人向けサービスの好調などにより堅調に推移しています。今後も経済環境の変化に柔軟に対応しながら、更なる事業の拡大が期待されます。
企業情報
企業名: スローガン株式会社
証券コード: E37006
決算期: 2月期
スローガン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
スローガン株式会社の決算日は2月末日で、四半期決算は5月、8月、11月、2月の年4回行われています。
主な事業
スローガン株式会社は、スタートアップやベンチャー企業を中心とした新産業領域における人材の最適配置を目指すプラットフォームを提供しています。主な事業は、大学新卒学生向けの就活支援サービス「Goodfind」や、社会人向けの人材紹介サービスなどです。また、ビジネスメディア「FastGrow」の運営や、HR向けSaaSサービス「TeamUp」の提供なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間(2023年3月1日~11月30日)の業績は、売上高1,112,900千円、営業利益161,228千円、経常利益157,726千円、親会社株主に帰属する四半期純利益94,737千円となりました。前年同期比では売上高が2.6%減少したものの、利益面では営業利益が19.3%、経常利益が22.7%、親会社株主に帰属する四半期純利益が26.0%それぞれ減少しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、前連結会計年度(2023年2月期)で1,471,590千円を記録しています。一方、営業利益は208,662千円、経常利益が209,985千円、親会社株主に帰属する当期純利益が139,625千円となっています。過去3年間の推移をみると、売上高は堅調に推移しているものの、利益面では一部減少傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末(2023年11月30日)の貸借対照表は、総資産1,920,983千円、負債470,319千円、純資産1,450,663千円となっています。前期末と比べ、総資産は22,479千円増加、負債は55,560千円減少、純資産は78,040千円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金1,695,368千円、投資有価証券128,159千円などが主な内訳となっています。前期末と比べ、現金及び預金が38,605千円増加、投資有価証券が46,382千円増加しています。
負債の部
負債の部では、前受金362,195千円などが主な内訳となっています。前期末と比べ、前受金が32,157千円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金485,267千円が主な内訳となっています。前期末と比べ、利益剰余金が73,746千円増加しています。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは7.8%、ROEは8.5%となっています。前年同期と比べ、ROAは0.7ポイント、ROEは0.9ポイント それぞれ減少しています。これは、利益の減少により自己資本利益率および総資産利益率が低下したためです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが172,208千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが47,290千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが21,085千円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は1,695,368千円となり、前期末から38,605千円増加しています。
配当の支払額
当社は、2023年5月30日開催の定時株主総会の決議に基づき、1株当たり8円の配当を実施しました。この結果、当第3四半期連結累計期間における配当金の総額は20,991千円となりました。
今後の展望
政府の「スタートアップ育成5カ年計画」などにより、スタートアップやベンチャー企業における人材の重要性が高まっており、同社の事業領域である新産業領域における人材マッチングへの期待が高まっています。今後も新しいビジネスモデルやプロダクトの開発などに注力し、さらなる成長が期待されます。
編集部のまとめ
スローガン株式会社の2023年度Q3決算は、学生向けサービスの苦戦がありながらも、社会人向けサービスの好調もあり、全体としては堅調な業績となりました。また、キャッシュ・フローも安定しており、今後の事業展開にも期待がかかっています。引き続き、新産業領域における人材マッチングサービスの強化に取り組み、企業価値の向上につなげていくことが重要だと考えられます。
スローガン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
スローガン株式会社の決算日は2月末日で、四半期決算は年4回行われています。当第3四半期決算では、1株当たり8円の配当を実施しました。今後も安定した配当の継続が期待されます。