株式会社サクシードの第20期第3四半期決算報告書が発表されました。売上高が前年同期比10.3%増の2,461,345千円と好調な業績を維持しています。教育業界及び福祉業界における人材需要の高まりを受け、各事業セグメントとも堅調に推移しています。
企業情報
企業名: 株式会社サクシード
証券コード: E37221
決算期: 3月31日
株式会社サクシードの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サクシードの決算日は3月31日です。決算報告書は毎年4月1日から翌年3月31日までの1年間の経営成績を示しています。今回の四半期決算は2023年4月1日から2023年12月31日までの第20期第3四半期の業績を報告しています。
主な事業
株式会社サクシードは、教育人材支援事業、福祉人材支援事業、個別指導教室事業、家庭教師事業の4つの主要事業を展開しています。教育分野では学校のICT支援や部活動運営の受託など、福祉分野では保育士や障がい児支援員の人材派遣などに取り組んでいます。また、個別指導教室の運営や家庭教師サービスの提供にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は売上高2,461,345千円(前年同期比10.3%増)、経常利益304,524千円(前年同期比7.4%減)、四半期純利益192,061千円(前年同期比7.8%減)となりました。各事業で堅調に推移し、売上高は増加しましたが、新規校舎の開校に伴う初期費用等により利益率は若干低下しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は2023年3月期2,939,250千円、2022年3月期2,698,576千円、2021年3月期2,445,667千円と順調に増加してきました。利益面でも、経常利益は2023年3月期399,723千円、2022年3月期369,282千円、2021年3月期336,704千円と増益基調を維持しています。今後も着実な成長が期待できる企業といえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期会計期間末の財政状態は、資産合計2,697,107千円、負債合計526,405千円、純資産合計2,170,702千円となっています。前事業年度末と比較して、資産は235,178千円増加し、負債は42,486千円増加、純資産は192,691千円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が2,465,167千円と前事業年度末から210,040千円増加しています。現金及び預金、売掛金、前払費用などが増加しています。一方、固定資産は231,940千円と25,137千円増加しており、建物や敷金が増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が476,660千円と前事業年度末から36,043千円増加しています。未払費用、契約負債、預り金などが増加しました。固定負債は49,744千円と6,442千円増加しており、資産除去債務が増加しています。
純資産の部
純資産の部では、2,170,702千円と前事業年度末から192,691千円増加しています。四半期純利益192,061千円の計上により、利益剰余金が増加したことが主な要因です。
ROAとROE
株式会社サクシードのROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)は、2023年3月期でROA 15.5%、ROE 19.2%と高水準を維持しています。これは、着実な業績拡大と高い資本効率を示しており、株主への利益還元や今後の事業投資にも好影響を及ぼしていると考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明ですが、前事業年度末の現金及び預金が2,064,221千円と手元流動性が高く、安定した財務基盤を有していると評価できます。
配当の支払額
株式会社サクシードは、連続して増配を実現しており、2023年3月期にはこれまでの配当実績を更に上回る1株当たり50円を実施しました。今後も株主還元に積極的に取り組む姿勢が窺えます。
今後の展望
株式会社サクシードは、教育分野及び福祉分野での人材不足の課題解決に貢献する事業モデルを展開しています。今後も事業基盤の強化と新規事業の開発に注力し、継続的な成長を目指すことが期待されます。教育のデジタル化や保育需要の高まりなどの社会的ニーズに的確に対応しながら、業績拡大と株主還元の両立を実現していくことが重要だと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社サクシードは、教育分野と福祉分野における人材支援サービスを中心に事業を展開し、堅調な業績を維持している企業といえます。売上高、利益ともに前年同期を上回り、財務基盤も健全であることから、今後も安定的な成長が期待できる企業だといえでしょう。特に教育のデジタル化や保育需要の高まりなどの社会的ニーズに対応した事業展開が注目されます。株主還元にも積極的に取り組んでおり、投資家にとっても魅力的な企業と言えます。
株式会社サクシードの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サクシードの決算日は3月31日で、第20期第3四半期の決算報告書が発表されました。売上高は2,461,345千円と10.3%増加し、経常利益は304,524千円と微減となりました。資産は2,697,107千円と前期末から増加しており、財務基盤は安定しています。また、株主還元に積極的で、2023年3月期には1株当たり50円の配当を実施しています。今後も教育分野と福祉分野での事業拡大が期待されます。