バリュエンスホールディングスが公開した第2四半期決算報告は、注目の内容がたくさんありましたね。売上高や営業利益など、いずれも前年同期と比べて大幅な増加を示しており、同社の事業が順調に推移していることが分かりました。特に小売部門の好調さが目立っています。また、仕入れの強化や新店舗の出店など、中期的な成長に向けた投資も積極的に行われており、今後の更なる業績拡大が期待できそうです。
企業情報
企業名: バリュエンスホールディングス株式会社
証券コード: E33807
決算期: 8月
バリュエンスホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
バリュエンスホールディングス株式会社の決算期は8月です。四半期決算は2月、5月、8月、11月に行われ、本決算は11月に発表されます。
主な事業
バリュエンスホールディングス株式会社は、ブランド品、骨董品・美術品等のリユース事業を主に行っています。主な事業内容は、商品の買取、オークション販売、小売店舗での販売などです。展開する事業は国内外に及び、リユース市場の中でも高いシェアを誇っている企業です。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期連結累計期間の実績は、売上高39,427百万円、営業損失1,052百万円となりました。売上高は前年同期比で17.2%増加しましたが、利益面では人件費や地代家賃などの先行投資costs増加の影響により、営業損失となりました。利益率は22.4%となり、前年同期比で4.6ポイント減少しています。
売上・利益の推移
売上高は過去4四半期連続で増加しており、特に当第2四半期の売上高19,738百万円は前年同期比で20.5%増となりました。一方、利益面では、先行投資コストの増加により営業損失1,052百万円となりました。今後はこれらの投資が奏功し、利益率の改善が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の資産合計は31,469百万円と、前期末比で3,794百万円増加しました。主な内訳として、商品が1,630百万円増加したほか、差入保証金や繰延税金資産の計上により投資その他の資産が922百万円増加しています。一方、負債合計は23,770百万円と4,929百万円増加しており、長期借入金が6,144百万円増加しています。
資産の部
当第2四半期末の資産合計は31,469百万円と前期末に比べ3,794百万円増加しました。主な増加要因は、商品在庫の拡大や小売店舗の出店に伴う有形固定資産及び無形固定資産の増加、差入保証金の増加などです。
負債の部
当第2四半期末の負債合計は23,770百万円と前期末に比べ4,929百万円増加しました。長期借入金が6,144百万円増加したことが主な要因です。一方で短期借入金が1,200百万円減少しています。
純資産の部
当第2四半期末の純資産合計は7,699百万円と前期末に比べ1,135百万円減少しました。親会社株主に帰属する四半期純損失の計上や配当金の支払いが主な要因です。
ROAとROE
ROAは前期の4.2%から当期は減少してマイナス3.7%となっています。これは当期の営業損失の計上による影響です。一方、ROEは前期の12.3%からマイナス11.6%に低下しました。利益率の低下と自己資本の減少により、収益性が悪化している状況です。今後の業績回復が課題となっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは4,144百万円の支出となりました。これは主に棚卸資産の増加や未収消費税等の増加によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは1,193百万円の支出となり、主に有形固定資産及び無形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは4,353百万円の収入となり、長期借入れによる収入が主な要因です。全体としては965百万円の減少となりました。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間におきましては、1株当たり30円の配当を実施しました。前期と同じ水準の配当ですが、業績の悪化により配当性向は58.6%と高くなっています。今後は業績回復に合わせて、配当水準の引き上げも期待されます。
今後の展望
同社は、新規出店やWEBマーケティングの強化、アライアンス戦略の拡大などに注力しており、中長期的な成長に向けた投資を行っています。これらの施策が奏功すれば、近年続く売上増加トレンドの維持と、利益率の改善が見込まれます。さらに、自動車事業への領域拡大や海外展開強化など、新たな取り組みにも期待が持てそうです。
編集部のまとめ
バリュエンスホールディングスの決算は、売上高が大幅に増加したものの、先行投資による利益率の低下がみられました。しかし、中長期的な成長に向けた施策は着実に進められており、今後の業績回復に期待が持てそうです。当期の減配はありましたが、今後の配当再開にも注目が集まるところです。リユース業界のリーディングカンパニーとして、さらなる飛躍が期待されています。
バリュエンスホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
バリュエンスホールディングス株式会社の決算期は8月で、四半期決算を2月、5月、8月、11月に行い、本決算は11月に発表します。当期の配当は1株当たり30円で、前期と同じ水準となりました。今後は業績回復に合わせて、配当水準の引き上げも期待できそうです。
