[ブティックス株式会社の決算報告書を分析すると、同社が展示会事業やM&A仲介事業、人材採用支援事業の3つの主力事業において好調に推移していることがわかりました。特に、新型コロナ禍でも展示会需要の高まりを背景に、売上・利益が大幅に伸長しており、今後のさらなる成長が期待されます。]
企業情報
企業名: ブティックス株式会社
証券コード: E33882
決算期: 2024年3月期
ブティックス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ブティックス株式会社は、3月31日を決算日とする企業です。四半期決算では、6月30日、9月30日、12月31日、3月31日の年4回の決算が行われています。
主な事業
ブティックス株式会社は、展示会事業、M&A仲介事業、人材採用支援事業の3つを主力事業としています。展示会事業では、介護業界やIT業界向けに商談型の展示会を開催し、出展社とバイヤーのマッチングを行っています。M&A仲介事業では、主に介護・医療業界の企業のM&Aを手がけており、売り手と買い手のマッチングを支援しています。また、2023年4月に子会社化した株式会社リアライブを通じて、新卒・中途の人材採用支援サービスも提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)の業績は、売上高が26.44億円、営業利益が3.81億円となりました。特に、展示会事業とM&A仲介事業が好調で、セグメント利益の合計は57.09億円と大幅な増益となっています。利益率でも営業利益率は1.4%と堅調な水準を維持しています。
売上・利益の推移
ブティックス株式会社は、2023年4月から四半期連結決算を実施しており、過去の実績との比較は難しいものの、当第3四半期連結累計期間の売上高が26.44億円、営業利益が3.81億円と好業績を残しています。特に、展示会事業やM&A仲介事業が大きく伸びており、今後もこれらの事業を中心に成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末(2023年12月31日)の総資産は44.45億円となっています。主な資産は現金及び預金26.12億円やのれん10.29億円などです。一方、負債合計は28.50億円で、純資産は15.94億円と健全な財務状況を維持しています。
資産の部
ブティックス株式会社の主な資産は、現金及び預金26.12億円やのれん10.29億円などです。2023年4月に株式会社リアライブを子会社化したことで、のれんが大きく増加しています。
負債の部
負債の部では、前受金8.49億円や長期借入金10.88億円などが主な内訳となっています。展示会事業の前払い収入が大きな割合を占めています。
純資産の部
純資産は15.94億円と健全な水準を維持しています。自己資本比率は32.0%となっています。2023年12月には、資本金の減資を行い、資本効率の改善に取り組んでいます。
ROAとROE
ROAは現時点で開示されていませんが、総資産が安定的に推移しているため、今後も一定の水準を維持できると考えられます。一方、ROEはマイナス1.2%と低い水準にあります。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失が計上されたことが影響しています。今後はコスト管理の強化や事業の拡大により、ROEの改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフロー情報は開示されていませんが、現金及び預金26.12億円と非常に手元流動性が高い状態にあります。展示会事業やM&A仲介事業などの強固なビジネスモデルにより、今後も安定したキャッシュフローを創出していくことが期待されます。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間では配当の支払いはありませんでした。今後の配当については、業績動向や財務状況を勘案しながら検討していくものと考えられます。株主還元策の強化は、ブティックス株式会社の課題の1つと言えるでしょう。
今後の展望
ブティックス株式会社は、展示会事業やM&A仲介事業、人材採用支援事業を中核に事業を展開しています。特に、介護業界やIT業界への展開が好調で、今後も継続的な成長が期待できます。また、2023年4月に株式会社リアライブを子会社化し、人材採用支援事業にも参入したことで、事業ポートフォリオの拡大が進んでいます。引き続き、M&Aを含む積極的な事業展開で、企業価値の向上を目指していくと考えられます。
編集部のまとめ
ブティックス株式会社は、展示会事業やM&A仲介事業、人材採用支援事業を中心に着実に業績を伸ばしています。特に、新型コロナ禍でも展示会ニーズが高まる中、売上高26.44億円、営業利益3.81億円と好業績を収めています。財務面でも自己資本比率32.0%と健全な状態を維持しており、今後も成長が期待できる企業と言えるでしょう。一方で、ROEの改善やより積極的な株主還元策の検討などが課題として挙げられます。ブティックス株式会社の今後の動向にも注目が集まりそうです。
ブティックス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ブティックス株式会社は3月31日を決算日とし、年4回の四半期決算を行っています。当第3四半期連結累計期間は好業績を収め、売上高26.44億円、営業利益3.81億円を達成しました。一方で、配当については当期は実施されていませんが、今後の業績動向や財務状況を見ながら検討していくことが期待されます。ブティックス株式会社は、展示会事業やM&A仲介事業、人材採用支援事業などを通じて、今後も持続的な成長を遂げていくことが期待されます。