株式会社ナルミヤ・インターナショナルの2024年第1四半期決算がリリースされました。ベビー・子供服の企画販売事業を展開する同社は、売上高が前年同期比104.0%と順調に推移しております。来期に向けた先行投資により一時的な費用増加はありましたが、全体としては堅調な業績となっています。
企業情報
企業名: 株式会社ナルミヤ・インターナショナル
証券コード: E34249
決算期: 2月末
株式会社ナルミヤ・インターナショナルの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ナルミヤ・インターナショナルの決算日は2月末日となっています。そのため、第1四半期の決算は毎年5月下旬に発表されます。
主な事業
株式会社ナルミヤ・インターナショナルは、ベビー・子供服の企画・製造・販売を行う総合アパレルメーカーです。主力ブランドとして「GLAZOS」や「NARUMIYA」といったブランドを展開しており、百貨店やショッピングセンター、eコマースなど、様々なチャネルで商品を販売しています。また、自社工場を持ち、高品質な製品作りにも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が前年同期比104.0%の9,212百万円と堅調に推移しました。一方で、新規出店やブランド育成など先行投資の増加により販売費及び一般管理費が前年同期比104.4%となりました。これにより、営業利益は前年同期比97.9%の733百万円となっています。
売上・利益の推移
直近3年の業績推移をみると、売上高は37,484百万円、経常利益は2,072百万円となっています。前年同期と比べ、売上高は104.0%と増加しましたが、先行投資による費用増加の影響から、経常利益は96.9%となりました。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第1四半期末の総資産は14,057百万円となり、前連結会計年度末から103百万円減少しました。流動資産の減少が主な要因で、現金及び預金が855百万円減少しています。一方で、商品が643百万円増加しました。
負債の部
負債合計は7,969百万円となり、前連結会計年度末から183百万円減少しました。買掛金が342百万円増加した一方で、未払金が246百万円、未払法人税等が362百万円それぞれ減少しています。
純資産の部
純資産合計は6,087百万円となり、前連結会計年度末から79百万円増加しました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益482百万円の計上と、配当金の支払402百万円により利益剰余金が79百万円増加したことによるものです。
ROAとROE
ROAは前期の12.2%から当期13.8%に上昇しました。これは、資産効率の改善によるものです。一方でROEは前期の35.4%から当期32.1%に低下しましたが、これは財務レバレッジの減少によるものです。全体としては安定した収益力を維持できています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローは△855百万円となっています。これは主に、季節要因による棚卸資産の増加によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは△220百万円と、店舗設備への投資が進んでいることがわかります。財務活動によるキャッシュ・フローは△402百万円で、配当金の支払いが主な要因です。
配当の支払額
当期の期末配当は1株当たり41円となります。前期から1円増加しています。業績は堅調に推移しており、株主還元も強化されていると言えるでしょう。
今後の展望
当社は、2025年2月期から2027年2月期までの3ヵ年の中期経営計画を策定しています。その中で、「マルチ・ブランドの進化」、「マルチ・チャネルの深化」、「CRM(顧客管理)の強化」を重点施策に掲げ、安定した事業基盤の構築を目指しています。新規出店やeコマースの強化を通じ、さらなる成長を期待できるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社ナルミヤ・インターナショナルの決算は、売上高が堅調に推移したものの、先行投資に伴う費用増加により、一時的に利益率が低下しました。しかし、中長期的な成長に向けた取り組みが着実に進んでおり、今後の更なる飛躍に期待がかかります。同社の株主還元も高水準を維持しており、株主の皆様にとっても好感を持って迎えられる決算となっています。
株式会社ナルミヤ・インターナショナルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ナルミヤ・インターナショナルの決算日は2月末日で、第1四半期の決算は5月下旬に発表されます。配当金は1株当たり41円と、前期から1円増加しており、業績の好調さが反映された内容となっています。今後も安定的な株主還元が期待できそうです。