株式会社中央倉庫(93190)の第3四半期の決算報告書が発表されました。この企業は、主に倉庫業や運送業などの物流サービスを提供する企業ですね。決算では、売上高が前年同期比3.4%増加するなど、堅調な業績を維持しています。経営環境は燃料費の高騰などから難しい状況にありますが、企業は挑戦への取り組みや地域貢献にも注力しており、今後の成長に期待がかかっています。
企業情報
企業名: 株式会社中央倉庫
証券コード: 93190
決算期: 2023年3月期
株式会社中央倉庫の決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社中央倉庫の決算日は3月31日です。第3四半期の決算は毎年12月31日に行われ、四半期報告書は翌年2月13日に提出されます。
主な事業
株式会社中央倉庫は、国内物流事業、国際貨物事業、不動産賃貸事業の3つの事業を展開しています。倉庫業や運送業を中心とした国内物流事業が主力で、国際貨物事業では通関業や梱包サービスなども手掛けています。また、不動産賃貸事業では物流用不動産の賃貸も行っています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期の連結売上高は20,044百万円と前年同期比3.4%増加しました。一方で、営業利益は1,475百万円と12.2%減少しました。新拠点開設費用や燃料費の高騰などの影響を受けたものの、全体としては堅調な業績を維持しています。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高と利益の推移をみると、売上高は着実に増加してきています。一方で、利益は一時的な経費の増加などにより、前年同期比で減少しましたが、引き続き高水準を維持しています。企業は事業の効率化やコスト削減に取り組んでおり、今後の業績改善が期待できます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の資産合計は56,123百万円となり、前期末比で35百万円減少しました。一方、負債合計は11,780百万円と1,548百万円減少しています。純資産は44,343百万円と、1,513百万円増加しました。自己資本比率は78.5%と前期末より2.7ポイント上昇しています。
資産の部
流動資産は12,654百万円と前期末比1,409百万円増加しました。固定資産は43,469百万円と1,373百万円増加しています。主な増加要因は、滋賀支店の新設に伴う建物及び構築物の増加です。
負債の部
流動負債は6,084百万円と1,798百万円減少しました。固定負債は5,695百万円と249百万円増加しています。長期借入金や繰延税金負債が増加した一方で、支払手形や未払法人税などが減少しています。
純資産の部
純資産は44,343百万円と1,513百万円増加しました。これは、利益剰余金の増加や投資有価証券の評価益などによるものです。自己資本比率は78.5%まで上昇しており、財務体質の強化が進んでいます。
ROAとROE
ROAは当第3四半期で3.1%、ROEは2.6%となっています。前期に比べROAは0.3ポイント、ROEは0.4ポイント低下しました。これは、利益の減少による影響ですが、依然として高い水準を維持しており、企業の収益性の高さがうかがえます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,441百万円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローは1,770百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは958百万円の減少となりました。企業は新たな倉庫の建設などに投資を行っており、財務の健全性も保たれています。
配当の支払額
当期の年間配当金は29円を予定しています。第2四半期の中間配当金は13円、期末配当金は16円を予定しています。株主還元の強化に取り組んでおり、堅調な収益基盤を背景に配当の増額が続いています。
今後の展望
企業は、第7次中期経営計画「Let’s TRY! 2024」の2年目として、自らの挑戦、組織の活性化、社会への貢献に取り組んでいます。新たな物流拠点の開設や、梱包事業の強化などに注力しており、持続的な成長と企業価値向上を目指しています。今後も、事業基盤の強化と効率化に努め、収益力の向上が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社中央倉庫は物流サービスを中心に事業を展開する企業で、当期の業績は堅調に推移しています。地域に根差した事業活動と、企業価値向上への取り組みが特徴で、今後の成長が期待されます。経営指標も良好で、株主還元の強化も続いていることから、注目の企業といえるでしょう。
株式会社中央倉庫の決算日や配当についてまとめました。
株式会社中央倉庫の決算日は3月31日で、第3四半期の決算は毎年12月31日に行われます。年間配当金は29円を予定しており、安定的な株主還元が続いています。業績は堅調で、今後の成長にも期待がかかっている企業です。
