株式会社イー・ロジットは、通販物流やEC支援、建設業など幅広い事業を展開している企業です。この度の四半期決算では、売上高は9,882,036千円と好調に推移しました。しかし、販売費や人件費など固定費の増加により、営業損失559,258千円と厳しい結果となりました。
企業情報
企業名: 株式会社イー・ロジット
証券コード: 93270
決算期: 2023年3月期
株式会社イー・ロジットの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社イー・ロジットの決算期は3月期です。本決算は毎年5月に開示され、四半期決算は8月、11月、2月に開示されます。
主な事業
株式会社イー・ロジットは、通販物流代行サービスを中心に、BPOサービスやファシリティ事業などを展開しています。ロジスティクス領域でのノウハウを活かし、ECサイト運営企業をトータルでサポートする体制を整えています。また、建設業や太陽光発電事業なども手がけており、事業領域の拡大を図っています。
今期の業績と利益率は?
当期の売上高は9,882,036千円と好調に推移しましたが、販売費及び一般管理費が大幅に増加したことで、営業損失は559,258千円となりました。人件費や広告宣伝費、システム関連費用の増加が主な要因です。そのため、当期の営業利益率は-5.7%と厳しい結果となりました。
売上・利益の推移
前期までは2期連続の営業損失を計上していましたが、当期の売上高は前年同期比で大幅に伸長しました。しかし、販売費及び一般管理費の増加により、依然として営業損失となっています。今後の収益性改善が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は5,929,838千円、負債合計は5,056,956千円、純資産合計は872,882千円となっています。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び預金772,279千円、売掛金及び契約資産1,977,134千円、敷金及び保証金1,435,532千円などです。
負債の部
負債の主な内訳は、買掛金1,176,279千円、未払金1,387,302千円、長期借入金1,001,057千円などです。
純資産の部
純資産の主な内訳は、資本金599,419千円、資本剰余金519,419千円、利益剰余金△278,914千円などです。自己資本比率は14.5%となっています。
ROAとROE
当期のROAは△8.5%、ROEは△57.7%と低水準となっています。これは、営業損失の計上による経常的な収益性の悪化が主な要因です。今後の収益改善に向けた施策が重要となります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていません。しかし、営業活動によるキャッシュ・フローが悪化していることが見て取れます。今後のキャッシュ管理が課題になっていると言えるでしょう。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間では配当の支払いはありませんでした。業績悪化を受けて、配当を抑制しているものと推察されます。今後の企業収益の改善とともに、配当の復活が期待されます。
今後の展望
イー・ロジットでは、BPOサービスの提供を通じて顧客企業の課題解決に取り組むことで、収益性の向上を目指しています。また、自動倉庫システムの販売を新たな事業ドライバーとして位置付けており、今後の事業拡大が期待されます。
編集部のまとめ
イー・ロジットの当期業績は、売上高は好調に推移しましたが、人件費や広告費などの固定費増加により営業損失となりました。キャッシュ・フローや配当状況も悪化しており、収益性改善が喫緊の課題となっています。しかし、BPOサービスの強化や自動倉庫システムの事業化など、新たな収益源の開拓にも取り組んでおり、今後の業績回復に期待がかかっています。
株式会社イー・ロジットの決算日や配当についてまとめました。
イー・ロジットの決算期は3月期で、本決算は5月、四半期決算は8月、11月、2月に公表されています。また、当期は配当を見送った状況です。今後の業績回復と合わせて、配当の再開が期待されます。