株式会社キャスターが2023年11月30日に公表した第1四半期決算報告書をご紹介します。業績は好調で、売上高は前年同期比増加しており、人手不足を背景としたアウトソーシングニーズの高まりが業績に反映されていることがわかりました。今後も安定的な成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社キャスター
証券コード: E38651
決算期: 8月31日
株式会社キャスターの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社キャスターの決算日は8月31日で、毎年9月から11月の第1四半期会計期間に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社キャスターは、「リモートワークを当たり前にする」をミッションとして掲げ、オンラインでバックオフィス業務を代行するアシスタントサービス「CASTER BIZ」を中心に事業を展開しています。人手不足への対策として、企業のアウトソーシングニーズが高まっている中、同社のサービスは注目を集めています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が10.86億円と前年同期比で増加しており、収益が好調に推移しました。一方で、広告宣伝費などの先行投資で営業損失が9.05億円となりました。利益率は減少しているものの、中長期的な成長に向けた投資を行っているものと見られます。
売上・利益の推移
第1四半期決算では、売上高は前年同期比で増加しましたが、営業損失計上となりました。これは、新規事業への先行投資などが影響しているものと考えられます。しかし、人手不足を背景としたアウトソーシングニーズの高まりに伴い、今後の業績拡大が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社キャスターの四半期貸借対照表では、資産合計が21.04億円と前事業年度末より2.3億円増加しています。負債は8.02億円と減少し、純資産は13.03億円となりました。財務体質は健全に推移していると言えるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が15.16億円と前事業年度末より1.98億円増加しているほか、売掛金及び契約資産も4.04億円増加しています。固定資産は5.23億円と前事業年度末から微増しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が4.02億円、契約負債が1.72億円となっています。また、借入金は1.30億円と前事業年度末から変化はありません。
純資産の部
純資産の部では、資本金が1.91億円、資本剰余金が15.81億円となっています。利益剰余金は△4.69億円と減少しています。
ROAとROE
株式会社キャスターのROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)につきましては、当第1四半期は赤字のため非開示となっています。しかし中長期的には、人手不足を背景としたアウトソーシングニーズの高まりから、収益性の向上が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローについては非開示となっています。ただし、現金及び預金が15.16億円と手元流動性が高く、設備投資や研究開発への投資など、今後の事業展開に備えた資金が確保されていると考えられます。
配当の支払額
株式会社キャスターは、当第1四半期において配当を実施していません。今後の業績動向を見守る必要がありますが、成長投資に注力している段階と考えられます。
今後の展望
株式会社キャスターは、人手不足を背景としたアウトソーシングニーズの高まりから、今後の業績拡大が期待できるでしょう。また、2023年10月に東京証券取引所グロース市場に上場し、資金調達の選択肢が広がったことで、事業成長の基盤が強化されたと言えます。さらなる業績拡大に期待が高まります。
編集部のまとめ
株式会社キャスターの2023年11月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比で増加し、人手不足を背景にしたアウトソーシングニーズの高まりが業績に反映されている良好な内容でした。ただし、新規事業への先行投資などから、営業損失も計上されました。今後は収益性の向上に向けた取り組みが注目されますが、東京証券取引所グロース市場への上場により、さらなる事業拡大が期待できそうです。
株式会社キャスターの決算日や配当についてまとめました。
株式会社キャスターの決算日は8月31日で、第1四半期決算として2023年11月30日現在の四半期報告書を公表しました。また、当第1四半期では配当は支払われていませんが、今後の業績動向を見守る必要があります。