NISSOホールディングス株式会社の2023年第3四半期の決算が発表されましたので、その内容をご紹介します。
この決算では、売上高は前年同期比7.9%増の72,534百万円、営業利益は前年同期比46.5%増の2,048百万円と大幅な増益となりました。順調な業績を残せた企業のようですね。
企業情報
企業名: NISSOホールディングス株式会社
証券コード: E38723
決算期: 3月期
NISSOホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
NISSOホールディングス株式会社は3月期決算を行っています。2023年10月2日に持株会社として設立され、当期が第1期となります。決算日は3月31日で、今回の決算は2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期決算になります。
主な事業
NISSOホールディングス株式会社は、製造系人材サービスや介護・福祉サービスなどを提供する企業グループの持株会社です。「人を育て 人を活かす」という創業理念のもと、ミッションを「働く機会と希望を創出する」と定め、企業や人の成長を支援する人材ソリューションサービスを展開しています。グループ会社の経営管理やコーポレート機能を担うことで、変化する市場環境にグループ全体として迅速に対応できる体制を構築しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高72,534百万円、経常利益2,129百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,395百万円と、前年同期と比べて大幅な増収増益となりました。売上高営業利益率は2.8%と、前年同期の2.0%から改善している状況です。総合人材サービスの業績が好調に推移したことが主な要因になっています。
売上・利益の推移
当社は2023年10月に設立された新会社ですが、その前身となる日総工産株式会社の過去の業績を見ると、2022年3月期の売上高は93,159百万円、営業利益は2,425百万円でした。今回の第3四半期決算では、前年同期比で売上高が7.9%、営業利益が46.5%と大幅な増収増益を達成しています。業績は順調に推移しているようです。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の連結貸借対照表をみると、総資産は30,233百万円となっています。流動資産は21,608百万円で、現金及び預金が9,061百万円あります。固定資産は8,624百万円で、有形固定資産が4,935百万円、投資その他の資産が2,305百万円です。
資産の部
資産合計は30,233百万円と前期末から140百万円増加しています。流動資産が138百万円減少した一方で、固定資産が279百万円増加したことが主な要因です。特に投資その他の資産が127百万円増加しています。
負債の部
負債合計は14,800百万円と前期末から484百万円減少しています。流動負債が145百万円減少し、固定負債が338百万円減少したことが主な要因です。流動負債の減少は賞与引当金の減少などが影響しています。
純資産の部
純資産合計は15,432百万円と前期末から624百万円増加しています。親会社株主に帰属する四半期純利益1,395百万円の計上と剰余金の配当544百万円によるものです。自己資本比率は50.2%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
NISSOホールディングスのROA(総資産経常利益率)は7.0%、ROE(自己資本当期純利益率)は9.0%となっています。前年同期と比べると、ROAは1.9ポイント、ROEは1.8ポイントそれぞれ上昇しました。売上高と利益の増加により収益性が改善したことが主な要因です。
キャッシュフロー
当第3四半期における営業活動によるキャッシュ・フローは1,696百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは236百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは2,198百万円の支出となっています。全体としては738百万円の減少となり、期末の現金及び預金残高は9,061百万円となっています。
配当の支払額
当社の配当につきましては、日総工産株式会社が2023年6月28日開催の定時株主総会において、1株当たり16円の期末配当を決議し、2023年6月29日に支払われました。この配当総額は544百万円となっています。当社はこれを引き継いでいます。
今後の展望
NISSOホールディングスは、「高い成長力のある企業グループに変革する」という中期経営計画のビジョンのもと、既存事業の強化と新たな事業領域の開拓に取り組んでいます。人材サービスの領域では、オートモーティブインダストリーやセミコンダクターインダストリーなどの有望市場に注力するほか、IT業界への参入を目指して株式会社アイズを子会社化するなど、収益基盤の多角化を進めています。また、教育訓練施設の活用やグループ内の連携強化など、事業基盤の強化にも力を入れています。
編集部のまとめ
NISSOホールディングスは、製造系人材サービスや介護・福祉サービスを展開する持株会社として、2023年10月に新たに設立されました。今回の第3四半期決算では、売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも前年同期比で大幅に増加しており、順調な業績を収めています。
今後は、既存事業の強化と新分野への進出を通じて、さらなる成長を目指していくことが期待されます。株主還元についても、安定的な配当を行っていく方針のようですので、同社の今後の動向にも注目していきたいと思います。
NISSOホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
NISSOホールディングスは3月期決算を行っており、今回の決算は2023年4月1日から12月31日までの第3四半期の結果となります。
配当につきましては、日総工産株式会社が2023年6月に1株当たり16円の期末配当を実施しており、NISSOホールディングスがこれを引き継いでいます。今後も安定的な株主還元を行っていくことが期待されます。