大栄環境株式会社の2023年12月期第3四半期決算結果についてご紹介します。売上高は54,671百万円と前年同期に比べ9.8%の増加となりました。営業利益は15,125百万円と大幅に増加し、収益性の高い事業展開が続いています。
企業情報
企業名: 大栄環境株式会社
証券コード: E38148
決算期: 3月期
大栄環境株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
大栄環境株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は12月31日が基準となる決算書となっています。
主な事業
大栄環境株式会社は、廃棄物処理・資源循環事業と土壌浄化事業を中心に事業を展開しています。
廃棄物の収集運搬、中間処理、最終処分、リサイクルなどを手がけており、環境保全と循環型社会の実現に寄与しています。
また、土壌汚染の調査・浄化処理についての事業も展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は54,671百万円と前年同期に比べて10.7%増加しました。営業利益は15,125百万円と大幅に増加し、営業利益率も27.7%と高い水準となっています。
これは、インフラ開発に伴う廃棄物処理需要の獲得や、新設した三木バイオマスファクトリーの本格稼働などが寄与したためです。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は67,658百万円(2023年3月期)、54,671百万円(2024年3月期第3四半期)と堅調に推移しています。
同様に利益面でも、経常利益は16,702百万円(2023年3月期)、15,897百万円(2024年3月期第3四半期)と高水準を維持しています。
企業規模の拡大と収益性の向上が進んでいるといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は160,922百万円となっています。前期末比では2,693百万円の減少となっています。
資産の部
流動資産は58,836百万円と前期末比で7,231百万円減少しました。現金及び預金が大きく減少したためです。
固定資産は101,792百万円と前期末比4,652百万円増加しました。有形固定資産や投資その他の資産が増加したことが主な要因です。
負債の部
負債合計は75,957百万円と前期末比8,689百万円減少しました。短期・長期借入金が減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産は84,964百万円と前期末比5,995百万円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したためです。
ROAとROE
2023年3月期のROAは10.2%、ROEは13.6%と、ともに高い水準を維持しています。
これは、収益性の高い事業構造と、適切な設備投資と有効活用が進んでいることで、資産効率とともに株主資本利益率も向上しているためです。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動により15,399百万円の収入、投資活動により17,210百万円の支出、財務活動により6,397百万円の支出となりました。
営業CF、投資CFは前期を上回る水準を維持し、財務CFは借入金の返済などから減少しています。
配当の支払額
2023年6月27日の定時株主総会において、1株当たり34円の配当を実施することが決議されました。
これにより、配当金の総額は3,396百万円となっています。株主還元の重要性が高まる中、安定的な配当を継続しています。
今後の展望
今後は、国内インフラ投資の継続や廃プラスチック資源循環システムの構築など、環境対策事業の需要拡大が期待されます。
また、三木バイオマスファクトリーの本格稼働や、内製化によるコスト削減の取り組みなどから、収益性の向上も見込めると考えられます。
従って、持続的な成長と更なる企業価値の向上が期待できる企業といえでしょう。
編集部のまとめ
大栄環境株式会社は、廃棄物処理・資源循環事業を中心に業績を伸ばし続けています。
売上高と各利益指標が過去最高を更新する好調な決算結果となりました。
環境対策の需要拡大や新設工場の本格稼働などにより、今後も収益性の高い事業展開が期待できます。
大栄環境株式会社の決算日や配当についてまとめました。
大栄環境株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日が基準となっています。
2023年3月期の1株当たり配当金は34円と、前期に比べ4円増配となりました。財務体質の強化と株主還元の両立が図られています。