この度、株式会社トリドリが発表した2024年第1四半期の決算報告に注目が集まっています。トリドリは、インフルエンサーを活用したマーケティングを手がけるユニークな企業です。注目すべき点を詳しく見ていきましょう。
企業情報
企業名: 株式会社トリドリ
証券コード: E38162
決算期: 12月期
株式会社トリドリの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社トリドリの決算日は12月31日で、四半期報告書の提出日は2024年5月14日となっています。四半期決算の報告は通期決算とは別に行われており、迅速な情報開示が行われています。
主な事業
株式会社トリドリは、インフルエンサーと企業をつなぐプラットフォームサービス「toridori base」を中心に事業を展開しています。インフルエンサーマーケティングの支援に焦点を当てており、企業の広告宣伝活動を支援しています。顧客企業とインフルエンサーのマッチングや、広告配信、効果測定などを行うことで、効果的な広告展開をサポートしています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は好調です。売上高は955,438千円と前年同期比で53.5%の大幅な増加を記録しました。売上総利益も869,296千円と48.9%の増加となりました。経常利益は40,434千円と黒字を確保し、前年同期の経常損失から大幅な改善を示しています。利益率の向上により収益性が高まってきていることがわかります。
売上・利益の推移
トリドリは、過去1年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は着実に増加しており、第1四半期では622,402千円から955,438千円へと大きく伸長しています。一方で、経常利益は第1四半期では大幅な改善を見せており、通期でも115,513千円と2023年1月以降の経常損失から大きく回復しています。売上の増加と利益率の向上により、企業価値の向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
トリドリの四半期連結貸借対照表を見ると、資産の部では現金及び預金が1,471,145千円と健全な財務体質を示しています。一方で、売掛金が785,350千円と前期末から大きく増加しており、事業の拡大が伺えます。負債の部では、借入金が683,213千円と前期末から減少しており、財務の健全化が進んでいます。純資産は1,226,736千円と、前期末から増加しており、企業の成長が確認できます。
ROAとROE
トリドリのROA(総資産経常利益率)は、第1四半期で1.26%となっています。一方でROE(自己資本当期純利益率)は3.00%と前年同期から大幅に改善しています。これは、利益率の向上と自己資本の増加により、企業の収益性と資本効率が高まってきていることを示しています。今後も事業の成長と収益力の向上が期待できそうです。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが前年同期比で改善傾向にあり、事業の収益性が向上していることが伺えます。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっており、新たな成長投資を行っているものと考えられます。財務活動によるキャッシュ・フローも借入金の返済等により、全体としてキャッシュポジションは健全に推移しているようです。
配当の支払額
トリドリは、第1四半期における配当の支払はありませんでした。成長段階にある企業として、内部留保の確保と事業投資に集中していることがうかがえます。今後の業績推移次第では、株主還元の強化も期待できるかもしれません。
今後の展望
トリドリは、インフルエンサーマーケティングの分野でリーディング企業として注目されています。今後も「toridori base」を中心に事業を拡大し、売上と利益の持続的な成長が期待できそうです。また、財務の健全性も維持されており、更なる企業価値向上が見込まれます。引き続き、同社の動向に注目していく必要があるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社トリドリは、2024年第1四半期の決算で大幅な増収増益を達成しました。売上高、売上総利益、経常利益の全ての項目で前年同期比で大幅な改善が見られ、収益性の向上が確認できます。また、財務面でも健全性が維持されており、今後の事業展開に期待がかかっています。インフルエンサーマーケティングの分野で、トリドリは着実に地位を築きつつあり、株主価値の向上にも注目が集まっています。
株式会社トリドリの決算日や配当についてまとめました。
トリドリの決算日は12月31日で、四半期報告書の提出日は2024年5月14日となっています。また、第1四半期における配当の支払いはありませんでした。成長投資に集中しており、今後の業績次第では株主還元の強化も期待できそうです。引き続き、トリドリの動向に注目していきましょう。