こんにちは、株式会社アイビスの2024年3月期第1四半期決算について紹介させていただきます。アイビスは、モバイルペイントアプリ「ibisPaint」の開発・運営を主軸とするモバイル事業と、スマートフォンやタブレットのアプリ開発支援を行うソリューション事業の2本柱で事業展開しています。この度の決算では、両事業部門で好調な実績を残し、売上高が1,174,534千円、経常利益が266,517千円と大幅な増加となりました。モバイル事業では、「ibisPaint」のダウンロード数が3億9,323万件を突破するなど、ユーザ基盤の拡大が進んでいます。ソリューション事業では、IT人材不足を背景に受託開発が好調に推移しました。今後も技術力と採用力を活かしたさらなる成長が期待されます。株式会社アイビスは、デジタルイラストの利用者層を着実に広げつつ、企業のDX化支援という社会的な課題にも取り組む、高い成長性を備えた企業といえるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社アイビス
証券コード: E38440
決算期: 第26期 第1四半期(2024年1月1日~2024年3月31日)
株式会社アイビスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アイビスの決算期は通期が12月31日、四半期決算が3月31日、6月30日、9月30日、12月31日となっています。今回は2024年3月31日に終了した第1四半期の決算報告です。
主な事業
株式会社アイビスは、高成長事業であるモバイルペイントアプリ「ibisPaint」の開発・運営と、安定成長事業であるスマートフォンやタブレットなどのインターネット端末でのアプリケーション開発支援を2本柱として事業展開しています。「ibisPaint」は世界200以上の国と地域にユーザを持つ人気アプリで、デジタルイラスト制作機能の拡充に注力しています。ソリューション事業では企業のDX化支援などを手がけ、ITエンジニアの積極採用と人材育成に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の経営成績は、売上高が1,174,534千円(前年同期比+42.0%)、営業利益が258,641千円(同+87.7%)、経常利益が266,517千円(同+111.8%)、四半期純利益が182,351千円(同+133.5%)と、好調な業績を上げています。利益率についても、営業利益率が22.0%、経常利益率が22.7%と大幅に改善されています。
売上・利益の推移
前期と比較して、当第1四半期の売上高が42.0%増加しました。また、経常利益は111.8%増加しています。モバイル事業の「ibisPaint」が順調に拡大したほか、ソリューション事業の受託開発が好調だったことが主な増収要因です。利益面でも、両事業の収益性改善によりまとまった利益を確保できました。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の資産合計は2,139,754千円と、前期末に比べ30,429千円増加しています。負債合計は711,472千円と108,216千円減少し、純資産合計は1,428,281千円と138,646千円増加しました。
資産の部
流動資産は1,817,977千円と増加し、固定資産は321,777千円と減少しています。現金及び預金が増加したことが主な要因です。
負債の部
流動負債は632,605千円と減少し、固定負債は78,867千円と減少しています。未払金や未払法人税等の減少が主な要因です。
純資産の部
資本金は382,069千円、資本剰余金が379,671千円、利益剰余金が659,398千円となっています。新株予約権の行使等により純資産が増加しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は12.5%となり、前期末から大幅に上昇しています。これは、経常利益の大幅な伸長と資産効率の改善が寄与したためです。ROE(自己資本純利益率)も、13.0%と前期末から大きく改善しました。自己資本の増加と収益力の向上が好影響を及ぼしています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが243,619千円の増加となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローが15,371千円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが162,227千円の減少となっています。全体としては、現金及び預金が66,176千円増加しています。
配当の支払額
2024年2月13日開催の取締役会において、2023年12月31日の株主名簿に記録された株主に対し、1株当たり14円の配当を実施することが決議されました。配当総額は50,890千円となっています。
今後の展望
今後の事業展開については、モバイル事業の「ibisPaint」では、ユーザ層の拡大と収益性の向上に継続して取り組み、ソリューション事業では、ITエンジニアの採用力を活かし、企業のDX化支援需要の取り込みを強化していく方針です。両事業分野で高い成長性を維持し、企業価値の向上を目指してまいります。
編集部のまとめ
株式会社アイビスの2024年3月期第1四半期決算は、モバイル事業の「ibisPaint」が順調に伸長し、ソリューション事業も受託開発が堅調に推移したことで、売上高、利益ともに大幅な増加となりました。資産効率や収益性も改善されており、今後の成長が期待される企業といえます。サブスクリプション収入の拡大やDX支援などの取り組みにも注目が集まっています。
株式会社アイビスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アイビスの決算期は12月31日で、四半期決算は3月31日、6月30日、9月30日、12月31日に行っています。今回は2024年3月31日に終了した第1四半期の決算です。配当については、2023年12月31日の株主に対し1株14円の配当が実施されました。今後も安定的な業績拡大と株主還元に期待が高まっています。