株式会社ココルポートの決算報告書が公開されました。障害福祉サービスに特化した会社で、就労移行支援や自立訓練などを手がけています。今回の決算は好調で、売上高や利益が前年同期比で2桁成長を遂げています。経営基盤も着実に強化されており、今後の事業拡大に期待が高まります。
企業情報
企業名: 株式会社ココルポート
証券コード: 93460
決算期: 2024年6月期
株式会社ココルポートの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ココルポートは年1回の決算を実施しており、決算期は2024年6月30日です。決算の発表は、2024年5月14日に行われました。
主な事業
株式会社ココルポートは、障害福祉サービス事業を主力事業としています。具体的には、就労移行支援事業所を71拠点、自立訓練(生活訓練)事業所(Cocorport College)を23拠点運営しており、障害のある方の社会参加と自立を支援しています。また、指定計画相談支援事業も手がけており、障害福祉サービスの全般にわたってサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高4,172,377千円(前年同期比12.7%増)、営業利益454,883千円(同11.7%増)、経常利益468,539千円(同19.8%増)、四半期純利益317,374千円(同22.0%増)と、大幅な増収増益を達成しています。主力の就労移行支援事業や自立訓練(生活訓練)事業が順調に推移し、売上高営業利益率10.9%と高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は年々増加し、2024年6月期の通期では5,083,804千円と見込まれています。また、経常利益も増加傾向にあり、2024年6月期は452,903千円と予想されています。障害福祉サービス需要の高まりと拠点数の着実な増加により、好業績が続いていると言えます。
四半期連結貸借対照表について
ココルポートの四半期貸借対照表を見ると、資産総額が2,841,715千円と前事業年度末に比べて333,216千円増加しています。これは主に現金及び預金が296,828千円増加したことによるものです。一方、負債合計は700,544千円で前事業年度末に比べて2,287千円増加しました。これらの結果、純資産合計は2,141,171千円となり、自己資本比率は75.3%と財務体質も良好です。
ROAとROE
ココルポートのROA(総資産経常利益率)は16.5%、ROE(自己資本当期純利益率)は14.8%となっています。これらの指標は前事業年度に比べて改善しており、資産と自己資本の効率的な活用が進んでいることが分かります。今後も事業拡大と収益力の向上により、これらの指標はさらなる向上が期待されます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが460,824千円のプラスとなっており、事業の成長と収益性の高さを示しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは△85,995千円となっており、新規拠点の開設などに積極的に投資を行っています。財務活動では長期借入金の返済などで△78,000千円の支出がありました。全体としては296,828千円の増加となり、手元流動性は健全な水準を維持しています。
配当の支払額
ココルポートは現時点で配当を実施していません。成長段階にあることから、内部留保の確保と事業拡大への投資に注力しており、今後の業績と株主還元策に期待が高まっています。
今後の展望
ココルポートは障害福祉サービス業界の中でトップレベルの規模を誇り、収益性も高い水準にあります。今後も拠点数の拡大やサービスラインナップの拡充を進め、障害者の自立と社会参加を後押ししていく方針です。加えて、M&Aなどによる成長加速にも注力し、中長期的に業界トップを目指すと表明しています。
編集部のまとめ
株式会社ココルポートの決算は大変好調で、売上高、利益ともに2桁成長を遂げています。障害福祉サービス業界での優位な地位を確立しつつ、更なる事業拡大にも意欲的に取り組んでおり、今後の業績にも期待が高まります。一方で、配当への言及がないのが気がかりですが、内部留保の活用による成長投資に注力していることから納得できる判断だと思います。今後の企業成長に引き続き注目していきたいと思います。
株式会社ココルポートの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ココルポートの決算日は年1回の6月30日で、今回の四半期決算は2024年3月期第3四半期の業績です。また、現時点では配当を実施していませんが、今後の業績次第では株主還元策の充実が期待されます。同社は障害福祉サービス業界でトップクラスの企業に成長しており、引き続き注目していく価値のある銘柄だと言えるでしょう。