[株式会社ispaceは、月面開発を事業の中心に据えた次世代の民間宇宙企業です。同社は前期と比べて大幅な売上増加と利益改善を果たしました。宇宙開発の市場が拡大する中で、同社の事業も順調に進展しています。今後の更なる業績拡大に注目が集まります。]
企業情報
企業名: 株式会社ispace
証券コード: 93480
決算期: 2024年3月期
株式会社ispaceの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ispaceの 決算日 は3月31日です。
決算発表の時期は例年3月下旬から4月上旬にかけて行われます。
主な事業
株式会社ispaceは、「Expand our planet. Expand our future」をビジョンに掲げ、月面開発の事業化に取り組んでいます。
同社は月面ランダーの開発や、月面探査サービスの提供、月面資源開発など、月面開発に関する幅広い事業を展開しています。
特に最近では、世界各国の宇宙機関が進める月面探査プロジェクトにも参加し、国内外の企業・機関と連携しながら事業を推進しています。
今期の業績と利益率は?
当期の 売上高 は18億2600万円と前期比121.7%の大幅増加を達成しました。
一方、営業損失は37億4800万円と前期から大幅に改善されましたが、依然赤字水準にあります。
これは、月面開発関連の先行投資が続いているためですが、順調な事業進捗により、将来的な収益拡大が期待されます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は8億2300万円、9億8900万円、18億2600万円と順調に増加してきました。
一方、経常損益は97億1700万円、45億9000万円の赤字と、まだ黒字転換には至っていません。
これは、月面開発に向けた先行投資が続いているためですが、今後の事業拡大に期待が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ispaceの 総資産は182億7800万円となっています。
このうち 流動資産は134億5000万円、固定資産は48億2800万円です。
資産の部
流動資産は前期末から77億1900万円増加しました。
これは主に現金及び預金が62億9400万円増加したことによるものです。
固定資産も前期末から33億6600万円増加しており、月面開発に向けた設備投資が進んでいることがうかがえます。
負債の部
負債総額は146億0300万円で、主な内訳は短期借入金が34億5000万円、長期借入金が65億7100万円となっています。
事業拡大に向けて積極的に資金調達が行われています。
純資産の部
純資産は36億7500万円で、自己資本比率は20.1%となっています。
前期末から60億2300万円増加しており、公募増資などの資金調達が寄与しています。
ROAとROE
株式会社ispaceの ROA(総資産利益率)は現時点では赤字のため計算できません。
一方、ROE(自己資本利益率)も赤字のため算出できません。
今後の事業拡大と収益改善に向けた取り組みに期待が寄せられています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、貸借対照表上の現金及び預金残高は前期末から62億9400万円増加しています。
これは、公募増資などによる資金調達が奏功したものと考えられます。
今後の月面開発に向けた設備投資などに活用されることが期待されます。
配当の支払額
株式会社ispaceは、現時点では赤字決算が続いているため、配当の支払いは行っていません。
今後の収益改善と事業の成長に合わせて、配当の実施が検討されることが期待されます。
今後の展望
株式会社ispaceは、月面開発事業を中心に今後も事業拡大を目指しています。
ミッション1の月面着陸が実現できなかったものの、ミッション2以降に向けて技術的な改善を重ね、月面開発事業の確実な推進を目指しています。
また、パートナーシップ事業の強化にも取り組み、収益の多様化を図っています。
編集部のまとめ
株式会社ispaceは、月面開発事業を中心に順調な業績拡大を遂げています。
過去3年で売上高は倍増し、ミッション1の経験を活かしながら技術の向上に取り組んでいます。
今後は事業の収益性向上に向けて、さまざまな施策を展開していくことが期待されます。
株式会社ispaceの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、通常3月下旬から4月上旬にかけて決算発表が行われます。
現在は赤字が続いているため、配当の支払いは行われていませんが、今後の収益改善と事業の進展に合わせて、配当の実施が期待されます。