櫻島埠頭株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。同社は大阪を拠点にする総合物流会社で、港湾荷役、タンク保管など多岐にわたる事業を手がけています。直近の決算では、売上が7.1%増加し全体として好調な業績を維持しています。経常利益も前年同期比で26.2%増加するなど、順調な業績を上げています。主力のばら貨物、液体貨物、物流倉庫の各セグメントが堅調に推移しており、同社の事業基盤は着実に強化されつつあります。
企業情報
企業名: 櫻島埠頭株式会社
証券コード: 4322
決算期: 3月期
櫻島埠頭株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
櫻島埠頭株式会社の決算期は3月期です。第3四半期は2023年12月31日が決算日となっています。
主な事業
櫻島埠頭株式会社は、大阪を拠点とする総合物流企業です。主な事業にはばら貨物事業、液体貨物事業、物流倉庫事業があり、それぞれ港湾荷役、タンク保管、倉庫保管などを手がけています。特に大阪湾に隣接する本社埠頭を活用した港湾関連事業が同社の強みとなっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は3,047百万円と前年同期比で7.1%の増収となりました。営業利益は174百万円、経常利益は273百万円と堅調な業績を残しています。利益率も前年同期と比べて改善傾向にあり、同社の収益力の高さが窺えます。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は2021年3月期の2,876百万円から2023年3月期には3,865百万円と着実に増加しています。一方で、営業利益も同期間に131百万円から193百万円に増加するなど、収益性も高まってきています。今後も新規事業の開拓や既存事業の強化を通じて、さらなる成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は9,281百万円と前期末比1,337百万円の増加となりました。これは主に設備投資に伴う有形固定資産の増加や保有株式の時価上昇により投資有価証券が増加したことによるものです。一方、負債合計は3,551百万円で前期末比576百万円の増加、純資産合計は5,729百万円と761百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が減少した一方で、設備投資に伴い有形固定資産が増加しています。また、保有する株式の時価上昇により投資有価証券が大幅に増加しています。これらの結果、全体の資産規模が大きく増加しています。
負債の部
負債の部では、設備投資に係る未払金の増加や保有株式の時価上昇に伴う繰延税金負債の増加により、全体の負債合計が増加しています。
純資産の部
純資産の部では、四半期純利益の計上や保有株式の時価上昇に伴うその他有価証券評価差額金の増加により、純資産合計が大きく増加しています。この結果、自己資本比率は61.7%となり、財務の健全性が維持されています。
ROAとROE
ROAは前期比で0.3ポイント低下の4.0%、ROEは2.7ポイント低下の5.1%となりました。これは主に期初の自己資本が増加したことで総資産および自己資本が拡大したためです。ただし、依然として高水準の収益性を維持しており、同社の経営は健全に推移していると評価できます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況については、当四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため、詳細は不明です。ただし、設備投資などに伴い現金及び預金が減少傾向にあることがわかります。今後の設備投資の動向に注目する必要があるでしょう。
配当の支払額
前期(2023年3月期)は1株当たり30円の配当を実施しています。そのうち10円は記念配当となっています。当期(2024年3月期)の配当方針については未発表ですが、安定的な配当の継続が期待されます。
今後の展望
同社は第3次中期経営計画の下、既存事業の基盤強化と新規事業の開拓に取り組んでいます。ばら貨物事業では新倉庫の稼働、液体貨物事業では設備投資による生産性向上、物流倉庫事業では業態転換によるシナジー創出など、事業ポートフォリオの改善に力を入れています。これらの施策により、中長期的な成長と収益力の向上が期待されます。
編集部のまとめ
櫻島埠頭株式会社は港湾関連事業を中心とする総合物流企業で、当第3四半期も売上高、経常利益ともに前年同期を上回る好業績を収めました。設備投資による事業基盤の強化や新規事業の開拓など、中長期的な成長に向けた取り組みが着実に進展しています。財務面でも自己資本比率が60%超と健全性が維持されており、今後の更なる業績拡大が期待できる企業だと評価できます。
櫻島埠頭株式会社の決算日や配当についてまとめました。
櫻島埠頭株式会社の決算期は3月期です。当第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。前期(2023年3月期)の配当は1株当たり30円で、そのうち10円は記念配当となっています。当期の配当方針については未発表ですが、引き続き安定配当の継続が期待されます。